JRAフェブラリーS(G1)入場者「前年比83.4%」も新型コロナウイルスの影響はなし!? サッカーは試合延期の発表も……
23日、東京競馬場で開催されたフェブラリーS(G1)の入場者数は5万985人で、前年比83.4%と約1万人の減少だったことが、JRAの発表で明らかになった。
ここ最近、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、多くのイベントが開催中止となっている。また外出を控える動きも出てきており、感染予防に国民が敏感になってきていることが感じられる。
フェブラリーSは多くの集客が見込まれるため、開催の是非を問う声もあった。だが、JRAとしては「新型コロナウイルス等の感染予防対策について」として、注意喚起の呼びかけと接触行為のある一部のイベント休止を発表したのみで、予定通り開催となった。また日本騎手クラブも握手・サインを自粛することで、感染予防の対策を行っている。
先週末の競馬場はマスクの着用率が例年に比べて圧倒的に多く、新型コロナウイルスを警戒していることが見て取れた。そのため、当初競馬場に行こうと思っていたファンも、新型コロナウイルスに対する不安で、外出を控えたのではないかと考えられる。
しかし、実はそうでもないようだ……。
昨年のフェブラリーSは藤田菜七子騎手のG1初騎乗ということで、前年比「121.8%」の6万1141人の観客が押し寄せた。これが異常値なだけで、例年のフェブラリーSの入場者数は約5万人。つまり、今年も例年並みの観客が東京競馬場に訪れたことになる。
新型コロナウイルスの脅威は、ファンの「競馬愛」の前では全く歯が立たなかったことになる。週末の競馬を楽しみに、平日汗水流して働いている人も多いだろう。さらにフェブラリーSは「今年最初のG1」ということで、待ちに待ったという点も作用したかもしれない。
しかし、サッカー界では新型コロナウイルスの影響による試合の延期が発表されている。
25日Jリーグは、26日に予定していたルヴァンカップの試合の延期を発表。また3月15日(日)までの公式戦の開催延期について、理事会で起案するとした。新型コロナウイルス感染症対策専門家会議にて「これから1-2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となります」との見解が発表されたことで、感染予防対策および拡散防止のために、今回の決断に至っている。
先週末に開幕戦を予定通り開催し、問題なく興行を終えていただけに、驚きの発表である。ネット上では「賢明な判断」と支持する声もあるが、「飛行機、ホテル代どうしてくれるんだ」と急な延期発表に困惑する声もあり、賛否両論となっている。