JRA大阪杯(G1)アーモンドアイ参戦も!? サウジ「日本人入国停止」新型コロナウイルス影響続くか……
新型コロナウイルスは日本馬の海外挑戦にも影響を及ぼし始めている。
27日、サウジアラビアの日本国大使館は「サウジアラビアの入国停止措置対象国に日本が含まれることを確認した」と発表した。対象は観光ビザだけでなく、商用ビザの取得者も停止措置に含まれており、競馬関係者にも不安が広がる。
サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で、28日には世界のトップジョッキー14名によって争われる「2020 STCインターナショナルジョッキーズチャレンジ」、29日には世界最高賞金レース・サウジCをはじめとした複数のビッグレースが実施される。そのため今もっとも、競馬界で注目を集めている国だ。
日本馬ではクリソベリル、ゴールドドリーム、ディアドラ、フルフラット、マテラスカイの5頭がレースに向けて現地入りしている。また武豊騎手、C.ルメール騎手、M.ミシェル騎手もすでに日本からサウジアラビアに入国済みだ。
ただ、ミシェル騎手は入国停止措置発表の前に到着したが、入国の際には2時間ぐらい留められ、健康状態のチェックを受けたと明かしているなど、決してスムーズな入国というわけにはいかなかったようだ。
サウジアラビアは昨年9月に日本を含む49ヶ国を対象に観光ビザを解禁し、観光客の受け入れに積極的な姿勢を見せてきた。しかし、新型コロナウイルスの感染防止策として、日本を含む拡散の恐れのある国の入国停止、ウムラと呼ばれる巡礼者の受け入れ、モスクへの訪問を一時的に制限すると発表している。
一方、今回のサウジアラビアの措置で気になるのは、3月に行われる「ドバイワールドカップデー」である。
ドバイワールドカップが開催されるアラブ首長国連邦(以下UAE)は、サウジアラビアの隣国。もしUAEでも同様の措置が取られてしまうと、日本馬の出走が叶わなくなってしまう可能性が高い。
「すでにアーモンドアイをはじめとした14頭がドバイ国際競走の招待を受諾し、各陣営は調整に入っている。もし渡航できないとなると、仕上げを修正して、レースを変更する必要がある。うまくいかないと、調整が水の泡となり、春シーズンを棒に振ってしまうこともあるだろう。
またドバイの1週後に行われる中距離G1・大阪杯に有力馬が殺到するかもしれない」(競馬記者)
大阪杯が豪華メンバーになれば、それはそれで楽しみではある。だが、ドバイは例年日本馬が活躍している舞台。今年も日本馬の活躍に期待したいところだ。
今後、新型コロナウイルスによる国際情勢の変化は、競馬界にどのような影響を与えるだろうか。