2016凱旋門賞馬ファウンドが日本のエリザベス女王杯に!? 「肩透かし」の可能性大も、期待を持ってしまう「要素」はかなり多く……
2日の仏G1・凱旋門賞を制したアイルランドのファウンド(牝4 オブライエン厩舎)が、11月13日に京都競馬場で開催されるエリザベス女王杯(G1)に予備登録を行ったことがわかった。
凱旋門賞をインコースの競馬から見事に勝利したファウンド。日本代表として挑戦したマカヒキどころか、ポストポンドなど欧州の強豪を完全に置き去りにした競馬は見事だった。そんな「世界最強牝馬」が、日本のエリザベス女王杯にやってくるとなれば、それはもう大騒ぎなわけだが……。
こういった登録後、最終的に世界の強豪が日本のG1レースに出走するという例は少なく、あくまでも「候補の一つ」として登録している場合がほとんど。世界的に見ればブリーダーズカップが開催される米国遠征を選択する場合が多いのが実状であり、今回も期待薄な部分はある。
ただ、このファウンドに関しては「もしかしたら」と期待してしまう理由がいくらかあるのも事実だ。
まず、このエリザベス女王杯は、ここ数年の間に「2度」外国馬が勝利している。2010年の英愛オークスをダブル制覇したスノーフェアリーの連覇である。
スノーフェアリーは3歳時に同レースに出走し、2度ともレベルの違いを見せつける形で勝利。1度目は最後の直線で次元の違う末脚を発揮して、3冠牝馬アパパネや油が乗っていたメイショウベルーガを楽々粉砕。2度目の挑戦においても、ゴール直前で突然「ワープ」のように脚を伸ばし、連覇を果たしている。