JRA四位洋文「秘密」のパートナーが明らかに!有終の美を飾れるか!?
29日の阪神開催でG1・15勝の名手・四位洋文騎手が引退を迎える。当日は新型コロナウイルスの影響で、無観客で引退セレモニーが行われる。
昨年、四位騎手は2回目の挑戦で調教師試験に合格。今後は四位調教師として第2の人生を歩む。3月からは技術調教師として約1年間研修し、2021年春に厩舎開業を予定している。
17日の調教師免許交付式の際に、四位騎手は「馬を大切にすることを第一に考える」と調教師への意気込みを語っている。また引退日の騎乗について質問されると、「最終レースに騎乗する」と言いながらも、騎乗馬については「秘密」としていた。
28日、ついに秘密のお相手が判明。阪神12Rの騎乗馬はヴィント(牡4歳、栗東・千田輝彦厩舎)と明らかになった。
ヴィントを管理する千田調教師は四位騎手の競馬学校の2期先輩で、デビュー当時から交流のある人物だ。
2011年に『UMAJIN』の企画で、四位騎手、千田調教師、角田調教師の3名による対談が行われている。
当時、千田調教師、角田調教師が調教師試験に合格した後の対談のため、四位騎手が調教師試験について質問する貴重な対談となっている。また昔の思い出話として、「当時新人の四位騎手が先輩・千田騎手(当時)のことを『チーボー』呼ばわりし、『すごい新人が出てきた』と思った」と衝撃エピソードも飛び出し、仲の良さを感じさせられる内容となっている。
3月以降、四位騎手は技術調教師として、千田厩舎で研修する予定がある。「四位×千田」コンビで有終の美を飾り、調教師へ弾みをつけることができるだろうか。
過去に引退レースで有終の美を飾ったジョッキーとして思い出されるのが、2006年に引退した松永幹夫元騎手(現調教師)だ。
松永元騎手は引退日のメインレース阪急杯(G3)を11番人気の伏兵ブルーショットガンで制し、自らの引退に花を添えた。さらに最終レースも1番人気フィールドルージュで人気に応え勝利し、通算1400勝を達成。競馬史に残る引退の花道を飾り、調教師へと転身した。
また松永元騎手といえば、初の天覧競馬で行われた天皇賞・秋(G1)を14番人気ヘヴンリーロマンスで制したのも印象的である。四位騎手も天皇陛下がまだ皇太子の折、観戦された日本ダービー(G1)をウオッカで制したシーンが印象的である。大一番で牝馬で印象的な勝利を飾っている点が似通っている2人である。
そんな四位騎手も引退日の騎乗でどんなサプライズを起こすか注目される。当日はヴィントを含めた6鞍に騎乗予定だ。
ぜひテレビの前で、四位騎手の現役最後の騎乗を目に焼き付けてほしい。