JRAチューリップ賞「代打」丹内祐次の阪神攻略がカギ!? スマイルカナの阪神JF勢一角崩しに期待

 7日(土)の阪神競馬場で桜花賞トライアル・チューリップ賞(G2)が行われる。今年はレシステンシア、マルターズディオサ、クラヴァシュドール、ウーマンズハートと、阪神JFの1~4着馬が揃って登録していることで話題だ。

 この阪神JF組以外の、別路線組にも有力馬はいる。

登録馬のうち、この別路線組で最も評価が高いのは、『netkeiba.com』の予想単勝オッズ9.1倍に支持されているスマイルカナ(牝3歳、美浦・高橋祥泰厩舎)である。

 岡田繁幸氏所有のスマイルカナは、昨年7月の新潟での新馬戦で勝ち上がり、2戦目の東京・赤松賞(1勝クラス)は7着に敗れたものの、3戦目の中山・ひいらぎ賞(1勝クラス)、4戦目の中山・フェアリーS(G3)を連勝。このチューリップ賞に連勝の形で駒を進めているのは、レシステンシアとスマイルカナだけである。

 ディープインパクト産駒だが、母親のエーシンクールディという名前にあまり馴染みがないという人も多いかもしれない。だが、地方・東海地区の笠松競馬に所属し、地方競馬では重賞8勝を挙げた女傑だった。2011年には大井のレディスプレリュード(この年に創設、現在はG2)で、JRA勢を相手に3着に入った実績を持つ。

 前走のフェアリーSを制した後、手綱を取った柴田大知騎手は「身体能力の高い馬なので、力を信じて乗りました」と語っている。

この中間も先週までに美浦の南Wで既に4本の時計を出しており、先月26日(水)は柴田大騎手を背に5F65秒4、ラスト1F12秒3をマーク。順調に仕上がっていると考えていいだろう。

 だが今回、このスマイルカナに大きな課題が浮上した。先月23日(日)の小倉競馬で、柴田大騎手が走行妨害により騎乗停止処分を受け、このチューリップ賞では騎乗できない。今回は丹内祐次騎手が代打を務めることになった。

 美浦所属の丹内騎手は、阪神競馬場での騎乗機会が少ない。昨年は4回騎乗して4着が最高だった。同騎手の阪神競馬場での勝利は2018年12月が最後である。スマイルカナにとって、このチューリップ賞は丹内騎手の阪神コース克服も課題のひとつだろう。

だが、こんな奇妙な話もある。

 丹内騎手が阪神で最後に勝った2018年12月23日(日)の阪神10Rクリスマスキャロル賞(当時1000万下)では、ペルソナリテという単勝オッズ24.7倍で7番人気という伏兵馬に騎乗していた。単勝1倍台に支持された馬が7着に敗れている。舞台はチューリップ賞と同じ芝1600m戦。この時も柴田大騎手からの乗り替わりだった。

 単勝オッズ1倍台が予想される人気馬(レシステンシア)がいる阪神・芝1600m戦で、柴田大騎手からの乗り替わり馬に騎乗する丹内騎手。偶然だが、舞台設定はその当時と良く似ている。もし当時の再現があるとしたら……。

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