JRA「リスグラシュー×レーン」の再現なるか!? オーシャンS(G3)「期待のジョッキー」ヒューイットソンがハウメアに有終の美を!?
2~3月は牝馬の引退が相次ぐシーズン。発情期に合わせて繁殖牝馬入りするためで、セカンドライフは母親として重要な仕事をすることになる。
7日に中山競馬場で行われるオーシャンS(G3)は、スプリンターズS(G1)の1着馬タワーオブロンドン、3着馬ダノンスマッシュの2頭の再戦で盛り上がりを見せる一方、ハウメア(牝6歳、美浦・藤沢和雄厩舎)がこのレースでラストランを迎える。
4歳夏に1600万下条件(現・3勝クラス)入り。オープン入りを目前に控えるも、2着が3回と惜しいレースが続き、なかなか勝ちきれない。ようやく1年後の5歳夏に念願のオープン入りを果たした。
オープン入り後、リステッド競走を2走するが勝つことはできなかった。そして今回の引退レースがハウメアにとって、初の重賞挑戦となる。
前走のラピスラズリS(L)はオーシャンSで上位人気が予想されるナックビーナスの2着に健闘。中山コースは【1,2,0,0】と相性がよく、陣営は引退レースに最も合う舞台を用意したのだろう。
引退レースと言えば、1日の中山記念(G1)で6番人気ソウルスターリングが3着に入り驚かされた。17年のオークス(G1)以降凡走を続けていたが、ラストランでG1・2勝馬の威厳を見せつけるようだった。
今回ハウメアは初来日の「L.ヒューイットソン騎手」と引退レースに臨む。
同騎手は今週末から短期免許で騎乗を開始する南アフリカ出身の22歳。南アフリカでリーディングを2度獲得し、18~19年シーズンには219勝を挙げている。ノーザンファーム関係者との交流もあり、日本で活躍する下地は盤石だろう。そしてハンサムな顔立ちも魅力のひとつだ。期待がかかる若手外国人ジョッキーである。
昨年はオーストラリアの若手D.レーン騎手が初来日し、騎乗開始週の新潟大賞典(G3)でいきなり重賞勝ち。その後、大舞台でも活躍し衝撃のデビューとなった。またイギリスの若手O.マーフィー騎手も、今年の短期免許期間中はリーディングを独走。帰国から1か月経ったが、今なおリーディング4位という爪痕を残していった。
日本競馬界では「若手外国人騎手旋風」が巻き起こっており、ヒューイットソン騎手も騎乗初日から重賞で活躍してもおかしくない。レーン騎手がリスグラシューの引退レースを飾ったように、ヒューイットソン騎手がハウメアの「有終の美」を飾ることはできるだろうか。