京都大賞典(G2)に「伏兵」出陣! 300万馬券演出のヒットザターゲットが大波乱を巻き起こす可能性とは?
逆に近5戦のうち唯一の好走例である3走前の目黒記念。良馬場で迎えたこのレースでは、後に宝塚記念を制したマリアライトより2キロ重い58キロを背負っていたにも関わらず、コンマ1秒差の3着と互角の勝負を演じられている。
この結果を見る限り、8歳となった今でも年齢的な衰えは感じられない。条件さえ整えば、ゴールドシップを打ち負かした激走を再現できる可能性は十分にある。
さらにその可能性を高めるのが「開幕週」という京都大賞典特有の馬場コンディションだ。
切れ味が勝負のヒットザターゲットにとって馬場コンディションは「良質であればある程に実力を出せる」と表現しても大袈裟ではない。実際に、この京都大賞典でもG1級の強敵相手に13年は1着、14年も4着に好走している。
また、そんな京都大賞典以上にヒットザターゲットが得意としているのが、3戦して1勝3着1回4着1回の目黒記念だが、実はこのレースも毎年のように、この馬向きの「絶好の馬場コンディション」で行なわれている。
何故なら、目黒記念の開催当日は日本ダービーの開催日。JRAの目玉レースとして、毎年のダービー開催週は芝コースの仮柵が移動し、開幕週のような最高の芝状態でレースが行われている。
つまりヒットザターゲットは絶好の馬場コンディションで行われたG2に限っては、ゴールドシップを沈め、マリアライトと接戦を演じる「G1級」の名馬に変貌するということだ。