JRA 2年前には「週末ジャック」!? ダイオライト記念(G2)は1~3着独占で馬券ジャック!
11日に船橋競馬場でダート中長距離の重要な1戦である交流重賞ダイオライト記念(G2)が行われた。
レース結果は1番人気アナザートゥルース(セン6歳、美浦・高木登厩舎)が優勝。2、3着も人気通りの決着となった。3連複410円、3連単1550円の堅い配当で、多くの方が的中したのではないだろうか。
交流重賞は出走馬の実力差がはっきりしていることが多く、荒れにくい傾向にある。そのため、今回の決着も珍しいものではないが、視点を変えると意外な決着となっている。
1着がアナザートゥルース(セン6歳)、2着がウェスタールンド(セン8歳)、3着がサウンドトゥルー(セン10歳)と、上位3頭はすべて「セン馬」だ。日本の競走馬の中でセン馬が占める割合は1%に満たないため、今回の決着は滅多にない出来事である。
過去には、2018年にはダイヤモンドS(G3)をフェイムゲーム、フェブラリーS(G1)をノンコノユメ、小倉大賞典(G3)をトリオンフが優勝し、牝馬限定戦の京都牝馬S(G3)を除く週末の重賞をセン馬が独占する出来事もあった。
競走馬は去勢することにより、男性ホルモンの分泌が抑えられる。その結果、「気性が落ち着く」というのが1つ目のメリット。また男性ホルモンと女性ホルモンのバランスがとれるようになると、筋肉が柔らかくなり「故障のリスクが減る」という2つ目のメリットもある。その反面、繁殖能力を失うというデメリットを覚悟しなければならない。
「日本で去勢を受ける馬は気性難の馬が中心です。実際にノンコノユメも気性難から去勢手術を受け、その後フェブラリーSを制する活躍をしています。ダイオライト記念で3着のサウンドトゥルーも去勢後にG1を制し、10歳となった今も現役生活を続けられているのは去勢効果ではないでしょうか。
また香港競馬は、ほとんどがセン馬です。競走馬を輸入に頼っており、馬産を行っていないことが理由にあります。国によってセン馬に対する認識は様々です」(競馬記者)
さらに今回の結果で珍しいことは、1着アナザートゥルースと3着サウンドトゥルーがともにセン馬の「兄弟」ということだ。
兄サウンドトゥルーが去勢で成功したこともあり、3歳ですでに去勢手術を受けたアナザートゥルース。去勢後、順調な勝ち上がりを見せ、昨年4月にアンタレスS(G3)で重賞初制覇、そしてダイオライト記念で重賞2勝目となった。
残念ながら繁殖能力を失った代わりに、競走馬生活を長く続けられるチャンスを得た。兄が10歳でも活躍しているように、今後の末永い活躍に期待がかかる。
またサウンドトゥルーも前々走に大井競馬で金盃(S2)を優勝しており、地方競馬を舞台に活躍中である。
中央競馬所属馬と地方競馬所属馬のため、兄弟対戦の機会はなかなかないが、次回のセン馬兄弟のレースでの競演を楽しみにしたい。