元JRA藤田伸二氏「日本馬の出走馬ないかも」ウインブライト香港出走ピンチ!? 新型コロナウイルス影響で「無観客」ドバイより深刻な実情
「本日(13日)付けの外務省によると、明日(14日)から、過去14日以内に北海道に滞在したすべての入境者に対し、香港では検疫センターで14日間の検疫を実施するそうです。
ただ実は、約1週間前なら日本からの香港入境者に対して、入国14日以内は可能な限り室内に留まること、外出の際はマスク着用を提案することに留まっていました。それが1週間後には、限定とはいえ検疫の必要が出てきましたからね……」(競馬記者)
現状では、日本で最も感染者が確認されている北海道に滞在した人だけが対象になっているが、4月26日の香港チャンピオンズデーが開催される頃には、もっと厳重な対応が取られている可能性もあるということだ。
「先日には、アーモンドアイがクイーンエリザベス2世Cとチャンピオンズマイルにダブル登録を行いました。陣営が『選択肢を広げるため』と語っている通り、予定していたドバイターフが中止になった際の対処だったと思いますが、場合によってはドバイ→香港の転戦も視野に入っていたはず。
香港は日本やドバイより早く無観客競馬を実施しています。仮に香港に遠征できなければ昨年同様、日本の安田記念に回る可能性もありそうです」(別の記者)
実際に、昨年はドバイターフに出走したディアドラが、そのままクイーンエリザベス2世Cにも出走。すでに国内でG1を6勝している女王アーモンドアイが、“世界転戦”を予定していてもおかしくはない。
また、昨年のクイーンエリザベス2世Cを勝利し、12月の香港C(G1)も勝利したウインブライト陣営にとっては極めて深刻な問題になりそうだ。
昨年はウインブライトやディアドラの他にも、リスグラシューがクイーンエリザベス2世Cに出走。同日のチェアマンズスプリントプライズ(G1)にナックビーナスが挑戦するなど、日本の有力馬にとって4月の香港チャンピオンズデーでは、3月のドバイ同様重要な選択肢となっている。
「コロナはヤバイな」
藤田氏が語っている通り、新型コロナウイルスは日本や世界の競馬にも大きな影響を与えている。