元JRAアンカツ「着差以上なんてもんじゃない」サートゥルナーリア「最強説」も、まだ? 真の現役最強へ試しておきたい「あのレース」
15日に中京競馬場で行われた金鯱賞(G2)は、単勝1.3倍に支持されたサートゥルナーリア(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)が完勝。今年は重賞で単勝1倍台の馬の連敗が続いていたが、昨年の最優秀3歳牡馬が“負の流れ”を止め、古馬王道路線の主役へ大きく名乗りを上げた。
「完璧なレースができました。最高です」
レース後、主戦のC.ルメール騎手がそう自画自賛した通り、まったく危なげないレース運びだった。スタートが決まり、道中は先頭集団を見るような形で好位を進むと、最後の直線でスムーズに外へ。繰り出された上がり3ハロン33.2秒の末脚は、ライバルたちとの格の違いを見せつけるものだった。
「まさに独壇場やった」
自身の公式Twitterを通じてサートゥルナーリアを手放しで絶賛したのは、元JRA騎手のアンカツこと安藤勝己氏だ。
安藤氏は、サートゥルナーリアの走りに「あの2馬身は着差以上なんてもんじゃない」と、2着サトノソルタス以下とは“異次元”の差があったことを強調。昨年の有馬記念(G1)で唯一先着を許したリスグラシューが引退し、やはり本馬に懸かる期待は一際大きいようだ。
ただ、これでサートゥルナーリアの「現役最強」が確定したかというと、決してそうではないのかもしれない。