JRAフラワーC(G3)「超良血馬」レッドルレーヴが飛躍!? ルメール“代打”L.ヒューイットソン騎手にチャンス到来?
20日(金)には中山競馬場でフラワーC(G3)が開催される。トライアルレースではないため、優先出走権は与えられないが、賞金の上積み次第ではクラシックへの出走も可能となる。好走すれば春の大一番への道がひらけるとあって、どの馬も全力で挑むと見られている。その1戦で好走が期待されているのが、遅れてきた素質馬レッドルレーヴ(牝3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)だ。
キングカメハメハ産駒で、母ラストグルーヴは、父ディープインパクト、母エアグルーヴという、日本競馬史を代表する名馬同士の配合で誕生している。全兄には昨年の青葉賞(G2)で2着に入ったランフォザローゼスがいる。
重馬場で行われたデビュー戦では、上がり最速の脚を発揮するも2着。勝ち馬には半馬身届かなかったが、3着以下には6馬身差をつけるなど大器の片鱗を見せた。そして2戦目は、最後の直線で馬群の狭いところをこじ開けるように力強く進出して先頭へ。外から伸びたライバルをしのいで勝利をあげた。
「中間の稽古では僚馬と併せられ、美浦の坂路を馬なりで4F54秒9、ラスト13秒2。軽め信条の“藤沢流”で調整も順調に進んでいるみたいですね。藤沢師も期待はしているようですが、『桜花賞よりオークスというタイプ』と話すなど、クラシック2戦に焦点を当てつつあるようです。
今回はC.ルメール騎手が騎乗予定でした。しかし、コロナ感染拡大防止の一環として、入国禁止措置などが取られることを懸念し、ドバイワールドカップが行われるUAEにいち早く向かったため、L.ヒューイットソン騎手に乗り替わりとなっています。
思えば、昨年、騎乗停止になったルメール騎手の代打をD.レーン騎手が務め、ヴィクトリアM(G1)をノームコアで勝つなどブレイクを果たしました。今回、レッドルレーヴの鞍上が巡ってきたヒューイットソン騎手も、このチャンスをものにし、大きく飛躍するきっかけにしたいでしょうね」(競馬誌ライター)
日本でヒューイットソン騎手は初週から3勝をあげ、現時点で5勝。だが重賞では、弥生賞ディープインパクト記念(G2)で騎乗したオーソリティで3着に入ったものの、まだ勝利はない。そろそろ日本の競馬にも慣れてきたはずなので、本領発揮といきたいところだろう。
レッドルレーヴとヒューイットソン騎手が、フラワーCをきっかけにブレイクを果たす?