JRA大阪杯(G1)「波乱の主役」はレッドジェニアル!? ダービー馬に先着した実績再び!!
4月5日(日)の大阪杯(G1)において、『netkeiba.com』の予想単勝オッズで3.1倍の1番人気となっているのがダノンキングリーである。
まだG1勝利はないが、昨年の日本ダービー(G1)2着馬で、毎日王冠(G2)と中山記念(G2)を勝利している。そして何と言っても、まだ成長が見込める4歳馬である点が魅力のひとつとなっているに違いない。
「成長力のある4歳馬なら、昨年の京都新聞杯(G2)を勝ったレッドジェニアル(牡4歳、栗東・高橋義忠厩舎)も面白い存在だ」(競馬記者)
記者が指摘した昨年の京都新聞杯で、レッドジェニアルは酒井学騎手を背に、11番人気という低評価を覆して勝利している。クビ差で2着に敗れた馬は、後のダービー馬ロジャーバローズだった。ダノンキングリーもロジャーバローズに先着できなかったのだから、ロジャーバローズを物差しにすれば、レッドジェニアルもダノンキングリーに引けを取らない実力の持ち主という見方もできる。
だが、レッドジェニアルは『netkeiba.com』の予想単勝オッズでは、122.7倍で13番人気。全く評価されていない。
レッドジェニアルの前走は日経新春杯(G2)だった。この時は武豊騎手と初めてのコンビを組み、単勝オッズ3.6倍で1番人気になっている。だが結果は7着。今回は酒井騎手に手綱が戻る。鞍上強化で期待された前走で結果が出なかったことも、評価を下げる原因となっているのかもしれない。
その酒井騎手は京都新聞杯を勝った際、「今日はうまく壁を作ることができた」と語っている。レッドジェニアルを好走させるのに、どんな乗り方をすべきかを知っているのは武豊騎手ではなく、酒井騎手の方かもしれない。記者もこう指摘する。
「阪神の芝2000mは内回りコースだから、京都の外回りコースよりも前の馬を利用して壁を作るのは容易だろう。後は上手く折り合ってくれれば、京都新聞杯の再現もあり得る。鞍上もその特徴は理解しているだろう」(同)
京都新聞杯以降、レッドジェニアルは一度も馬券圏内に入っていない。その意味では評価が下がるのもやむを得ない。だが、その近走成績だけを鵜呑みにすると、痛い目に遭う可能性は十分にある。ダービー馬に先着した実力を大阪杯で再び目の当たりにすることになるのかもしれない。要注意の1頭だ。