JRA「後味の悪さが残った」クリノガウディー高松宮記念(G1)降着はミッキーアイルのマイルCS(G1)と違いがあったのか
今年の高松宮記念で「降着となった」和田騎手の「9日間」に対し、「降着とならなかった」浜中騎手の「23日間」の違いについても明確な違いがあったかどうかはわからないままだ。
奇しくもマイルCSで2着のイスラボニータも、高松宮記念で3着のグランアレグリアも直接の被害に遭わなかった馬である。これについては確かに加害馬が被害馬の後ろに降着というルールである以上、被害の対象でない馬は着順変更に含まれないことは、ルールに則った裁決なのかもしれない。
その一方、今年の高松宮記念のように勝っていた可能性のある馬が複数存在した場合、万人が納得するには難しい側面もある。現行ルールの問題点に一石を投じる裁決結果だったといえるだろう。
春のG1シーズンとなり、来週は大阪杯(G1)が開催され、その後にはクラシックの桜花賞(G1)、皐月賞(G1)も控えている。無観客競馬も続く中、後味の悪さが残るレースとならないことを願うばかりだ。