JRA「無観客競馬に臨場感を」競馬場で初の試み! 大阪杯(G1)パドックを360度VRカメラでライブ配信
無観客競馬に秘密兵器投入だ。
3日、関西テレビが西日本地区で放送している「競馬BEAT」内で、5日に開催される大阪杯(G1)のパドック中継を360度VRカメラでライブ配信することを発表した。
企画を担当する同番組の片山健太プロデューサーは「無人で運用できるこのカメラを利用して“競馬場に行きたいけど行けない”競馬ファンに少しでも臨場感を感じていただけたら」とコメント。
現在、JRAは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2月29日から無観客競馬を続けており、通常開催再開の見通しは立っていない。そのため、競馬場に足を運ぶことができないファンに向けて、より臨場感あふれる中継を届ける仕掛けのようだ。
阪神競馬場のパドックの外側に、無人で運用可能な360度カメラを設置し、その映像を大阪杯が生中継される5日の14時30分から15時30分の間でライブ配信する。これは競馬場では前例のない試みとなる。
番組公式YouTubeチャンネルである「はみだし競馬BEAT」でライブ配信が見られる。スマートフォンのYouTubeアプリを使用することで、パドックの様子を様々な角度から見ることが可能となり、パドックを周回している馬のひづめの音や鳴き声などもクリアに聞こえる。
【ライブ配信を見るには】YouTubeアプリをインストールしたスマートフォンで、「はみだし競馬BEAT」で検索するほか、「競馬BEAT」の番組HP内の『パドック360度カメラライブ配信』のリンクからも該当ページに推移可能だ。パソコンの一部対応ブラウザーでも見られる。
また、「競馬BEAT」は西日本地区のみでの放送ではあるが、YouTubeの中継であれば東日本地区でも視聴が可能である。
JRAでは大阪杯に続き、3歳クラシックの桜花賞(G1)、皐月賞(G1)も無観客での開催を発表している。暗いニュースが続く中で、関西テレビによる今回の企画は非常に画期的な試みといえるのではないだろうか。