JRA武豊あわや「騎乗停止」にヒヤリ!? 友道康夫調教師「いろんな不利があった」快勝フライライクバードは日本ダービー(G1)目指す

 4日、阪神競馬場で行われたアザレア賞(1勝クラス)は、1番人気のフライライクバード(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が完勝。春のクラシック出走へ、大きな2勝目を上げた。

 8頭立てで行われた芝2400mの一戦。中団から早めに先頭集団に取りついたフライライクバードは、最後の直線で外に出されると一瞬、スズカキングに寄られる不利があった。しかし、体勢を立て直してからの伸び脚は一枚上、食い下がるライバルたちを尻目に先頭でゴールを駆け抜けた。

「とにかく勝ち切ってくれて良かった。この距離もいいですよ」

 レース後、勝利騎手インタビューにそう答えた福永祐一騎手も、相棒の走りを高く評価。2400mを勝てたことで、見守った友道康夫調教師も「今後は青葉賞(G2)を予定しています」と、日本ダービー(G1)を目指すようだ。

 その一方、“行儀”の悪いレースをしてしまったのが、5着に敗れた武豊騎手とスズカキングだ。

「実はスズカキングがスタートしばらくした後に斜行。進路を遮られたフライライクバードの福永騎手が立て直しを余儀なくされるシーンがありました。さらに最後の直線でもフラついて、フライライクバードに馬体を寄せてしまう行儀の悪いレースになってしまいました」(競馬記者)

 また、スズカキングがスタート後に斜行した際、被害を受けたフライライクバードが躓くアクシデント。記者曰く「一歩間違えれば、武豊騎手の騎乗停止があったかも」と話すほど、ヒヤリとしたシーンだったようだ。

 これには友道調教師も「躓いたり、いろんな不利があった中で勝てたのは大きい」と、やれやれといった印象。もし、武豊騎手が騎乗停止になれば皐月賞(G1)や天皇賞・春(G1)の騎乗に影響が及んだ可能性もあっただけに、“あわや”といったところだった。

なお、結果的に武豊騎手には「発走後まもなく内側に斜行した」としJRAから過怠金3万円の処分が下っている。

 無観客で何とか開催が続く競馬だが、いよいよ来週からは春のクラシックが幕を開ける。有力馬に騎乗予定の騎手たちは、思わぬアクシデントに気を付けたいところだろう。

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