JRA「憧れの騎手は藤田菜七子」27年ぶりに女性3人が競馬学校に入学!「アイビスサマーダッシュ勝ちたい」「一家で栗東へ引っ越し」と個性派揃い
藤田菜七子騎手に続く女性騎手の誕生なるか。
7日、JRA競馬学校の「騎手課程39期生」の入学式が行われ、8人が入学。女性は大江原比呂さん、河原田菜々さん、小林美駒さんの3人だった。女性3人の入学は細江純子、増沢由貴子、田村真来の「12期生」以来、27年ぶりの最多タイとなった。これから3年間の騎手課程を過ごし、23年のデビューを目指すことになる。
大江原さんの祖父は大江原哲調教師。父の勝さんは藤沢和雄厩舎勝調教助手という競馬ファミリーで育った。自宅でよく競馬観戦をしていたらしく、幼い頃から競馬に慣れ親しんだ環境だったともいえる。
「藤田菜七子騎手が努力して、男性の中で活躍する姿がかっこ良かった」憧れの騎手には藤田菜七子騎手の名をあげ、「たくさんの人に応援してもらい、トップジョッキーに負けない騎手になりたい」と将来の抱負を語った。
河原田さんは、祖父が見ていた競馬中継をきっかけに騎手を目指した。憧れの騎手になるために、大阪からトレセンのある栗東へ一家で引っ越したというのだから驚きだ。
両親には「親のサポートがなかったら、絶対にできなかった」と感謝を忘れず、「みんなから愛されて、“この子なら乗せてあげよう”と思われるような騎手になりたい」と目を輝かせた。
小林さんは競馬好きの両親の影響から騎手を目指した。小学6年生のときに連れられた新潟競馬場でアイビスサマーダッシュを観戦し、「外ラチ沿いを走る馬の迫力とスピードに衝撃を受けて、私もトップスピードで走ってみたい」と思ったのがきっかけだ。
「わからないことがたくさんあるけど、先生、先輩、同期に聞き、1つ1つの壁を乗り越えて3年後にジョッキーになることを目指して頑張りたいです」と笑顔で話した。
勝ちたいレースは勿論、「アイビスサマーダッシュ」と地元新潟の重賞勝ちに思いを馳せた。
デビュー以来、瞬く間に競馬界のアイドルに駆け上がった藤田菜七子騎手、フランスから日本に恋した”美人過ぎる騎手”ミシェル騎手、地方競馬では宮下瞳騎手、木之前葵騎手など近年の競馬界では女性騎手の活躍も目立っている。
いずれは藤田菜七子騎手と同じレースに騎乗することもあるだろう。
個性派揃いの女性騎手候補たちの3年後のデビューを楽しみに待ちたい。