JRA D.レーン「天皇賞・春パス」「オークスより宝塚記念」!? 昨年“屈辱”を味わった、あの「超大物」とのコンビ再結成も?
新型コロナウイルスの感染防止による待機期間を終えたD.レーン騎手が、いよいよ今週末からJRAでの騎乗を開始する。19日に開催される皐月賞(G1)では、コントレイル、サトノフラッグら「3強」の一角サリオスに騎乗するなど、早くも“レーン旋風”が吹き荒れた昨年同様の大活躍が期待される。
昨年、短期免許による初参戦を果たすと、2日目にいきなり4勝。3日目にはメールドグラースで新潟大賞典(G3)を勝ち、あっさりとJRA重賞初制覇を決めた。さらにリスグラシューとのコンビでは宝塚記念(G1)と有馬記念(G1)の春秋グランプリ制覇を達成。年度代表馬にも選出され、異色のコンビが昨年の競馬の顔役にもなった。
そんなレーン騎手だが、今年はまず今週末から、ヴィクトリアマイル(G1)が開催される来月17日まで騎乗予定。その後、同月30日から6月28日まで免許期間を更新する予定だ。
「6月28日といえば、レーン騎手にとっては連覇の懸かる宝塚記念(G1)の当日。昨年は『自分が乗った馬の中でも最強レベル』とベタ惚れだったリスグラシューと初コンビで勝ったに、レーン騎手としても思い入れが深いレースでしょう。
また、天皇賞・春(G1)には騎乗しない模様です。その日は東京で、友道康夫厩舎のデゼルでスイートピーS(L)に騎乗する予定。ただ、仮に優先出走権を獲得しても、本番のオークス(G1)には乗らないみたいですね」(競馬記者)
そう記者が話すのも、レーン騎手は短期免許期間の都合で、宝塚記念に騎乗するためには5月24日のオークスに乗れないからだ。母にフランスの2冠馬を持つデゼルは、先月のデビュー戦を出遅れながらも快勝した大器だが、レーン騎手はオークスよりも宝塚記念の騎乗を優先。背に腹は代えられないということだろう。
ただ、レーン騎手が宝塚記念の騎乗を優先したのは、なにも昨年勝った「思い入れ」だけではないという。