JRA角居勝彦厩舎「大器」が福島牝馬S(G3)に登場! 「伝説の新馬戦」3着エスポワールいよいよ本格化か
エスポワールを大事に育ててきた角居調教師は、2021年2月に勇退が決まっており、管理馬を一頭でも多く軌道に乗せることに重点を置いていたとしても、ホースマンとしては至極当然のことであろう。馬に無理をさせず、成長を待って使う角居流に、結果で応え始めてきたエスポワール。春の最大の目標、ヴィクトリアマイル(G1)に向けて着々と準備ができている。
「今年最初のレースとなった中山牝馬Sは休み明け、太めも3着は上々の出来。普通はこのまま調整してヴィクトリアマイルへ直行するものですが、陣営は福島牝馬Sに向かうことを選択……。成長して馬が丈夫になった証だと思います。ここはあくまでステップ。福島牝馬Sを勝って、重賞勝ちという肩書きを引っ提げて、堂々と府中のG1に殴り込みをかけるつもりですよ」(同)
過去10年、福島牝馬Sをステップにヴィクトリアマイルで馬券になった馬は、2017年のデンコウアンジュ、2015年のミナレット、2013年マイネイサベルの3 頭。しかも、マイネイサベルは、中山牝馬Sから福島牝馬 Sを使ってヴィクトリアマイルに向かうという、エスポワールと同じステップ。これは心強いデータだ。
陣営が体質強化を優先してまで大事に育ててきた期待馬が、タフになった姿で福島の地に登場する。エスポワールから目が離せない。