JRA 藤沢和雄調教師が語った熱き思い。フローラS(G2)レッドルレーヴの血の結集「キングカメハメハ×ディープインパクト×エアグルーヴ」

「生産者にとっても負けられない」

「ゆっくりだけど成長している。頑張ってほしいよな」

『デイリースポーツ』にコメントした藤沢和雄調教師。名伯楽がめずらしく、馬産地に想いを馳せるような言葉を口にしつつ、期待馬にエールを送った。そこに滲み出るこの馬に懸ける思いは熱い。

 その馬とは、オークストライアルのフローラS(G2)に送り込むレッドルレーヴ(牝3歳、美浦)だ。

 同厩舎で1歳上の全兄ランフォザローゼズと同様に父キングカメハメハ、母の父ディープインパクト、母の母エアグルーヴ、母の母の母ダイナカールという血統は「近代競馬の血の結集」と言われた。

 レッドルレーヴは、東京サラブレッドクラブにて一口馬主の募集をかけたところ、アッという間に満口になったという。当然、競馬界で注目されている馬である。

「レッドルレーヴの母ラストグルーヴは、2011年セレクトセールにて3億6000万円(税抜き)の落札額で取り引きされて話題になった馬です。現役時、血統の良さからも期待を
集め、新馬戦を強烈な脚で勝ち上がった時にはクラシック候補と騒がれもしました。

 ですがその後、体質の弱さからか休養し1戦1勝で引退。血筋が良くても、うまくいくとは限らない競馬の難しさ。長年、トレーナーとして歩んできた藤沢和調教師は、ラストグルーヴ関係者の無念も感じているからこそ、レッドルレーヴの活躍をより期待しているのかもしれません」(競馬記者)

 全兄のランフォザローゼズも京成杯(G3)2着、青葉賞(G2)2着という戦績はあるものの、クラシックでは良い結果を残せず、現在は低迷中。さらに、その上にも全兄が別厩舎にいるのだが、こちらはクラシックに出られていない。

 それだけに、この血統に相応しい結果を生産者が欲しがっているのは当然であろう。ましてや、フローラS本命候補のスカイグルーヴも3代前の母にエアグルーヴを有し、名牝の血を受け継ぐ馬同士の激突になる。

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