JRA グランアレグリア回避に「ルメール・ファースト」の声!? ヴィクトリアマイル(G1)アーモンドアイとの初対決は……
グランアレグリア(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が出走回避……。
27日、サンデーサラブレッドクラブはホームページにて緊急発表を行なった。5月17日に行われるヴィクトリアマイル(G1)に登録しているグランアレグリアが、出走を回避するかもしれない、という内容だった。その後、関係者は出走回避を決断したようだ。
高松宮記念(G1)2着後、ノーザンファーム天栄に放牧に出されたが、先週半ばに熱発のアクシデントがあったという。すでに回復はしているものの、その影響で当初の予定よりも帰厩時期が遅れてしまった。
そして28日、管理する藤沢和調教師の「まだ帰厩していないし、安田記念(G1)に直行します」というコメントを発表。グランアレグリアのヴィクトリアマイル回避が正式に決まった。
すでにヴィクトリアマイル出走を表明しているアーモンドアイとの最強牝馬対決が見られなくなり、対決を楽しみにしていたファンのみならず、競馬関係者もかなり落胆しているという。
「おそらくJRAも悔しがっているでしょうね。無観客レースが続く中、各G1レースの売上げが前年比で下回っている現状ですから、この最強牝馬対決は、かなりの増収を見込んでいたと思われます。それが無くなったのは痛いでしょう」(競馬記者)
一方、そんなムードの中、一部のファンからはグランアレグリアのヴィクトリアマイル回避に対して「ルメール・ファースト」との声も。主戦を務めるC.ルメール騎手がアーモンドアイに騎乗するため、同馬が回避したのではという憶測が議論の的になっている。
中には回避の原因とされる熱発を疑う声もあるようだ。
「実は一部のファンから疑惑の声が上がっているのは、一昨年の安田記念が伏線としてあるらしいです。
当時、矢作厩舎のモズアスコットは登録馬が3頭回避しないと出走できない状態でしたが、藤沢和厩舎の4頭中3頭が回避し、出走が叶ったことがありました。ちなみに回避馬3頭中1頭はルメール騎手が騎乗していた馬。
そこに申し合わせたように、モズアスコットにルメールが騎乗することに。ファンからすれば、当然思うところはありますよね。その後も『ルメールが乗らなければ出走しない』というような競馬界の『ルメール・ファースト』の空気に対して、ファンが敏感に反応したのもあったでしょう」(競馬誌ライター)
結局、ファンの憶測の域に過ぎず雲散霧消となったが、今回のグランアレグリア回避のニュースをきっかけに、当時の記憶が甦ってしまったファンもいたようだ。
グランアレグリアは、このあと調整を続けながら安田記念を目指す。アーモンドアイと共に万全な状態で、安田記念での最強牝馬対決が実現することを期待して待ちたい。