JRA天皇賞・春(G1)勝ちに行った「イン突き」浜中俊。ユーキャンスマイルの「敗因」はコース取りではない!?
またしてもG1の壁に跳ね返され善戦マンに終わったユーキャンスマイルだが、今回は「血統」の壁が大きく立ちはだかったのかもしれない。
キングカメハメハ産駒の3000m超のレースでの勝率はわずか4.6%、複勝率も16.9%と芳しくない。その一方、フィエールマンの父ディープインパクトは勝率7.7%、複勝率34.1%と倍近い数字を誇っている。また2着馬スティッフェリオの父ステイゴールドも勝率14.3%、複勝率26.0%とキングカメハメハを大きく上回っているのだ。
「やはり最後はバテてしまったのではないでしょうか。ユーキャンスマイルは長距離重賞を2勝しているとはいえ、相手強化のG1では厳しかったですね。それでも昨年より結果は良くなっているため、馬の成長は間違いないです。
もしかしたら、今のユーキャンスマイルの距離適性は中距離の方が高いのかもしれません。昨年の天皇賞・秋(G1)は4着でしたが、メンバー最速の上がりでワグネリアン、サートゥルナーリアといったG1馬に先着しているぐらいですから」(別の記者)
惜しくも天皇賞・春では人気に応えられなかったが、距離短縮になるであろう次走でユーキャンスマイルは買いの1頭だろう。悲願のG1制覇を達成できる日を楽しみにしたい。