JRA馬場造園課「レコードは決して望んでいない」。NHKマイルC(G1)歴史的「超高速決着」濃厚も、まずは「安全第一です」
明確な根拠はないが、好タイムで決着したレースの出走馬が後日、故障を発表するたびに「高速馬場による影響」を懸念する少なからずファンがいるのは紛れもない事実だ。
実際に、2日の青葉賞(G2)でレコード勝ちしたオーソリティが後日、左前脚に骨片が見つかり、予定していた日本ダービー出走断念が報じられた際も、ネット上の一部のファンからは高速馬場を問題視する声が聞かれた。
そういった背景もあってか、インタビューに応じた永野課長も「クッション性や排水性を保てるように作業しております。レコードは決して望んでいないんですが……」とコメント。「人馬が無事であれば」とまずは、安全な馬場コンディションを目指している。
「(馬場を)良いコンディションに整えて、事故さえなければ。安全第一です」
現在、新型コロナウイルスの影響で交代制で出勤するなど、異例の体制で競馬開催を支えている馬場造園課。競馬は競技の性質上、故障が付き物となってしまうが、1頭でも多くの競走馬が安全にレースを完走するためにも、その手腕に期待するところは決して小さくない。