JRAコントレイル、フィエールマンに続け!? NHKマイルCで3週連続「鬼門枠」克服なるか

 3歳マイル王決定戦NHKマイルC(G1)が10日、東京競馬場で行われる。8日に確定した枠順を見ると、“4強”と目される馬たちが内と外に2頭ずつ収まった。

 昨年の阪神JF(G1)を圧勝したレシステンシアは2枠3番に、朝日杯FS(G1)2着のタイセイビジョンは1枠2番といずれも内目の枠に収まった。一方、3戦3勝で大一番を迎えるルフトシュトロームとサトノインプレッサは、それぞれ7枠14番と8枠17番の外枠に入った。

 最も安堵したのはレシステンシア陣営だろう。桜花賞では8枠17番から逃げられず2着。今回はそのスピードを存分に生かせそうだ。外枠に入った無敗の2頭も、枠順による有利不利はないと言われる東京芝マイルなら不安はない。むしろ昨年は8枠17番アドマイヤマーズと8枠18番ケイデンスコールの“大外決着”だっただけに、プラスに捉えてもいいだろう。

 過去24回のNHKマイルCの成績を見ると、一度も優勝馬が出ていない馬番が3つある。それは「2番」、「15番」、「18番」で、それぞれの成績は次の通りだ。

【NHKマイルC、優勝馬なしの馬番通算成績】
 2番 0-2-0-22
 15番 0-0-1-23
 18番 0-1-2-20

 今年は内から順にタイセイビジョン、ソウルトレイン、ウイングレイテストが“鬼門枠”に収まった。このうち「15番」に至っては一度も連対がない。今年も人気薄のソウルトレインなので苦戦は必至だろう。3頭の中で最も勝利に近いのが「2番」のタイセイビジョン。実績的にはレシステンシアに次ぐ存在だけにレース史上初めて「2番」の優勝馬が誕生してもおかしくないはずだ。

 この春のG1は皐月賞、そして天皇賞・春と直近の2戦で“鬼門”と言われた枠順の馬が優勝している。いずれも記憶に新しいが、皐月賞はコントレイルが1枠1番を、天皇賞・春はフィエールマンが大外14番枠を克服し、1番人気に応えた。

 皐月賞は1994年のナリタブライアンを最後に1枠1番の勝利がなかった。しかし今年のコントレイルは、福永祐一騎手の巧みな手綱さばきに導かれ、26年ぶりに鬼門の最内枠を克服。まさにナリタブライアン級の強い勝ち方でクラシック第1冠をもぎ取った。

 天皇賞・春は昨年まで過去1勝だけという鬼門「14番」にフィエールマンが入り、大外枠が不安視されていた。しかしこちらもC.ルメール騎手が落ち着いた騎乗を見せ、絶体絶命の位置からきっちりスティッフェリオを捉え2連覇を達成した。

 皐月賞、天皇賞・春に続いてこの春のG1・3戦連続の鬼門克服は成し遂げられるだろうか。タイセイビジョンら3頭の走りに注目だ。

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