元JRA安藤勝己「不思議なレース」を武豊が“真相”証言! 天皇賞・春(G1)「失速」キセキにあった暴走……そして「もう1つ」のアクシデント
詳細は紙面をご覧いただきたいが、実は武豊騎手もキセキで逃げた際に「ハナに立ってからのタイムとペースからして粘って不思議ではない」と手応えを感じていた。ただ、最後の直線でキセキが持ち前の粘りを欠いてズルズル後退……。
レース後、その失速ぶりに安藤氏と同じように首を傾げた1人だったようだ。
「どうやら1周目のホームストレッチで『落鉄』があったそうです。武豊騎手も気付いていなかったらしく、レース後に他の騎手に指摘されて知ったとか。ただ、その時すでにメディア対応が終わっていたために話す機会がなかったようですね」(競馬記者)
確かに、改めて天皇賞・春のラップを振り返ってみると、掛かり気味のキセキを武豊騎手が泣く泣くハナに立たせた区間こそ12.0 – 11.6と速くなったが、その後は12秒台に落ち着いている。
これは道中11.6 – 11.7 – 11.9 – 11.9 – 11.8と“暴走”し、ドレッドノータスやタイセイトレイルらと失速して7着に敗れた前走・阪神大賞典(G2)とは明らかに異なっている。
武豊騎手にとって1周目のスタンド前でキセキの我慢が利かなくなったのは計算外だったものの、その後はなんとか最善の対応をしていた自負があったのだろう。
「アクシデントも含めてすべて競馬ですからね」
すでに前を向いている武豊騎手。次走に春のグランプリ宝塚記念(G1)を予定しているキセキだが、今度こそ本領発揮といきたいところだ。