JRA日本ダービー(G1)「武豊×サトノフラッグ」で戸崎圭太の想い届かず……来週から復帰も悲願達成は来年に?
前人未到のダービー6勝を目指すレジェンドのパートナーが決定した。
15日、弥生賞(G2)の勝ち馬サトノフラッグ(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)が武豊騎手との再コンビで日本ダービー(G1)に向かうことが明らかになった。皐月賞(G1)で手綱を取ったC.ルメール騎手は日本ダービーでワーケアに騎乗予定のため、これまで鞍上未定となっていた。
皐月賞で5着に敗れたサトノフラッグだが、弥生賞ではワーケアと青葉賞(G2)勝ち馬オーソリティを大外から豪快に差し切って勝利している。前走の敗戦だけでは、まだまだ見限れない存在だ。
さらに弥生賞で手綱を取った武豊騎手とのコンビ復活は歓迎材料だろう。同騎手はこれまで最多のダービー5勝を挙げており、そのうちサトノフラッグの父ディープインパクト、同産駒のキズナでも勝利しているレジェンドだ。
晴れて名コンビ復活となったわけだが、23日に復帰予定の戸崎圭太騎手にとっては残念な知らせとなっただろう。
「サトノフラッグの新馬戦は戸崎騎手が騎乗。しかし、ケガで戦線離脱してしまい、その後のサトノフラッグの鞍上は流動的な状態が続いていました。皐月賞では武豊騎手がマイラプソディという先約があったため、C.ルメール騎手が“代打”で騎乗しました。
ダービー前に復帰が叶った戸崎騎手も鞍上候補には挙がったと思いますが、今回は弥生賞勝ちの武豊騎手に落ち着いたようですね。戸崎騎手はダービーの騎乗が叶わないことになってしまいました」(競馬記者)
戸崎騎手のダービーと言えば、一昨年はエポカドーロで「半馬身」差の2着、昨年はダノンキングリーで「クビ」差の2着と、2年連続であと一歩届かいないレースが続いている。
この状況に、『競馬ラボ』で連載中のインタビュー企画『週刊 戸崎圭太』で、「本当に1着だけが欲しいですよね」と悔しさを語り、また「ダービーを基準にじゃないですけど、また来年、成長した自分を感じて、騎乗出来ていれば良いなという思いはありますね」とダービーへの意気込みを語っていた。
誰よりもダービーを意識しているであろう戸崎騎手は落馬事故から約半年の休養期間を経て、ダービー開催の1週前である23日の復帰まで見事にこぎ着けた。だが、今年の騎乗は絶望的な状態になってしまった……。
それでも、戸崎騎手は昨年のダービーパートナー・ダノンキングリーと安田記念(G1)参戦がすでに決定している。ダービーの悔しさを翌週のG1で晴らしてほしいものだ。
またダービーが終われば、2歳新馬戦が始まる。来年のダービーに向けて始まる戸崎騎手の戦いに期待したい。