JRAグローリーヴェイズ宝塚記念(G1)で復帰も「鞍上」は!? 主戦M.デムーロ騎手ラッキーライラック濃厚で浮上する「あの騎手」の動向
話題の大物が、いよいよ復帰する。昨年1月の日経新春杯(G2)で重賞初制覇を飾ると、天皇賞・春(G1)では勝ったフィエールマンとクビ差の接戦を演じたグローリーヴェイズ。12月には香港ヴァーズ(G1)で初のG1制覇を海外で飾っている。
今年は当然、大きな飛躍が期待される1頭にその名が挙がっていたが、始動戦に予定されていたドバイシーマクラシック(G1)が新型コロナウイルスの影響により中止に……。
これには管理する尾関和人調教師も「天皇賞・春に向かうにしても、現地でまったく乗っていないし、今後どうするか」とローテーションを白紙にせざる得ない状況となったが、春のグランプリが“再始動戦”に決まった。
ただ問題は、その「鞍上」を誰が務めるかということになりそうだ。
「前走の香港ヴァーズでは、地元のJ.モレイラ騎手が騎乗しました。騎乗回数でいえば通算5度のコンビがあるM.デムーロ騎手ですが、すでに大阪杯(G1)を勝ったラッキーライラックでの参戦が有力。
他にもサートゥルナーリアやアーモンドアイ、フィエールマンらの動向次第でC.ルメール騎手やD.レーン騎手といったトップジョッキーも考えられますが、今年の宝塚記念は例年になく豪華なメンバーになりそうな分、鞍上問題もシビアなものになるでしょうね」(競馬記者)
そこで浮上するのが、昨年の天皇賞・春でコンビを組んだ戸崎圭太騎手だ。
昨年の天皇賞・春では、主戦のデムーロ騎手がエタリオウに騎乗したため、グローリーヴェイズと新コンビを結成することになった戸崎騎手。中団で上手に折り合うと、早めの進出で4角先頭を狙ったが、先に抜け出したフィエールマンを最後まで捕まえることができなかった。
「悔しいです。直線は手応え良く迎えられましたが、相手の底力を感じました。レースは乗りやすく、長丁場も合う馬です」
レース後、クビ差の惜敗に悔しさを露にしながらもパートナーを称えた戸崎騎手。秋に落馬負傷し、来週23日にいよいよ復帰となるが、すでに安田記念(G1)でダノンキングリーとのコンビ復活が報じられるなど、関係者の期待は大きい。
いずれにせよ、グローリーヴェイズの参戦でますます豪華メンバーになりそうな今年の宝塚記念。近年は寂しいメンバーになることも多かったが、今年は春のグランプリに相応しい熱いレースになりそうだ。