JRAヴィクトリアマイル(G1)アーモンドアイ1986年以降4頭目の快挙へ!? 最多はディープインパクトの8回……その記録とは
今年で15回目を迎えるヴィクトリアマイル(G1)。主役はもちろん6冠牝馬アーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。史上最多タイのG1・7勝目を狙い、昨年の安田記念以来のマイル戦に臨む。
国内ではこれまでG1・7戦をこなしてきた。初のG1挑戦でラッキーライラックに次ぐ2番人気に甘んじた2年前の桜花賞を除き、それ以降のG1レースはすべて1番人気に支持されてきた。今回は、秋華賞以来の牝馬限定戦で圧倒的1番人気に推されそうだ。
前日最終は1.7倍というオッズを示しているが、当日はさらに人気を集める可能性が高い。
注目したいのは、G1レースで「単勝オッズ1.5倍以下」という“断然人気”に支持された回数だ。もしアーモンドアイの単勝オッズが最終的に1.5倍以下まで下がれば、秋華賞(18年)、ジャパンカップ(18年)、有馬記念(19年)に次いで国内G1レースでは4度目となる。
1986年以降、国内の平地G1競走で単勝1.5倍以下の断然人気に支持された馬は55頭いて、のべ90回を数える。55頭のうちアーモンドアイを含めた8頭は断然人気に3回以上支持された経験を持つ。
【G1で単勝オッズ1.5倍以下を3回以上、1986年以降】
8回 ディープインパクト/「7-1-0-0」
4回 ブエナビスタ/「3-1-0-0」
4回 ビワハヤヒデ/「2-1-0-1」
3回 ミホノブルボン「2-1-0-0」
3回 ニッポーテイオー/「2-1-0-0」
3回 オグリキャップ/「2-1-0-0」
3回 タイキシャトル/「2-0-1-0」
3回 アーモンドアイ/「2-0-0-1」
8頭はいずれも一時代を築いた名馬たちだ。断トツ最多8回の“断然人気”を記録したのは歴史的名馬、ディープインパクト。次点のブエナビスタとビワハヤヒデにダブルスコアをつけた形だ。そのディープインパクトが最も支持を集めたのが三冠を決めた菊花賞で、単勝オッズ1.0倍、すなわち「単勝100円元返し」だった。
アーモンドアイに話を戻そう。もしヴィクトリアマイルで1.5倍以下のオッズに落ち着けば通算4回目で、ディープインパクト、ブエナビスタ、ビワハヤヒデに次いで4頭目となる。
これまで秋華賞とジャパンカップで断然人気に応え優勝しているが、3勝目を挙げれば3頭目。しかし、馬券圏外(4着以下)に沈むようなことがあれば、前走の有馬記念に次いで2戦連続となってしまう。単勝オッズ1.5倍の断然人気を集めながら、2度にわたって馬券圏外に沈んだ馬は、過去34年間で1頭もいない。
必勝を期して臨むアーモンドアイは人気に応えることができるだろうか。