JRAオークス(G1)“いい意味”で期待を裏切る!クラヴァシュドール「ビビりながら走った」桜花賞で致命的ロスも驚異の末脚! 「あの条件」なら馬券圏内確実!?

 桜花賞(G1)4着のクラヴァシュドール(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)がM.デムーロ騎手とのコンビで牝馬クラシック第2弾オークス(G1)に挑む。

 鞍上のデムーロ騎手は昨年、ラヴズオンリーユーでオークスを初制覇。ラウダシオンで2連覇を達成したNHKマイルC(G1)に続き、オークスでも2連覇を狙う。

 相棒のクラヴァシュドールは1勝馬の身だが、これまで牡馬牝馬の一線級と好勝負を演じてきた。特にデビュー2戦目のサウジアラビアRC(G3)では後に朝日杯FS(G1)を制し、皐月賞でも2着に好走したサリオスを0秒2差に追い詰めた。

「(サウジアラビアRCとオークスは)距離は違いますが、今回と同じ東京競馬場が舞台。ダービーでも有力視されるサリオス相手に2着という実績は威張っていいでしょう。上がり3ハロンは33秒1でサリオスと並びメンバー最速。道中の位置取りが結果を分けたという見方もできます。前走も万全なら2着はあったと思いますよ」(競馬誌ライター)

 前走の桜花賞を振り返っておこう。クラヴァシュドールはレース当週の火曜日に軽い挫石があり、最終追い切りを水曜日から木曜日にスライドするというアクシデントに見舞われた。レースでも先行グループを射程に入れる7番手の好位に取りつきながら、3コーナー付近で他馬に外から寄られ大きく後退。結果的に前残りとなったレース展開で直線を向いた時は13番手まで下がる致命的なロスがあった。

 それでも上がり3ハロンは、デアリングタクトの36秒6に次ぐ2位の37秒1を使い4着に追い上げた。スムーズなら3着はもちろん、2着のレシステンシアとも際どい争いになっていた可能性がある。

 鞍上のデムーロ騎手はレース後に「まだ子供で、最後までビビりながら走っていました」とコメント。挫石とレース中のアクシデント、さらに子供っぽさを見せながらも、驚異的な末脚で4着に追い上げたことは素直に評価すべきだろう。

 その評価は『netkeiba.com』の予想オッズにも表れている。クラヴァシュドールは19日現在、単勝オッズ6倍台の3番人気に想定されている。デビューから5戦の着順は全て人気以上と常にいい意味で期待を裏切る好走を続けてきた。レース当日のオッズも、3番人気以上なら馬券圏内も十分にありえるはずだ。

 さらに父は距離が伸びて本領を発揮するハーツクライ。800mの延長はプラスに考えるべきだろう。

 大阪杯、NHKマイルCに続きこの春3度目の“デムーロマジック”が炸裂し、クラヴァシュドールは栄冠を勝ち取ることができるだろうか。

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