JRA戸崎圭太、復帰初週Vで安田記念(G1)に弾み? ダノンキングリーと“最強コンビ”復活で打倒アーモンドアイに名乗り!?
5月23日(土)に戸崎圭太騎手が待望の復帰を果たす。
復帰初日は第5R・3歳未勝利をボンバーミューラー、第8R・4歳上1勝クラスでディナミーデン、最終レースの4歳上2勝クラスでグラマラスライフ。2日目は第1R・3歳未勝利をスマイルフェイス、第8R・調布特別(4歳上2勝クラス)にジョブックコメンと、土日で5鞍に騎乗予定となっている。
「ボンバーミューラーは、前走のデビュー戦では8番人気ながら3着と好走。またディナミーデンは一時低迷したものの、前走は3着と復調気配ですし、戸崎騎手は以前騎乗した経験もあります。
11月4日に浦和競馬場で行われたJBCレディスクラシック(G1)以来、201日ぶりの復帰。そのため初週の騎乗数は限られていますが、馬質も上々のようですし、今週末に勝利を挙げる可能性も十分にありますよ」(競馬誌ライター)
日本ダービー(G1)の前に復帰することになった戸崎騎手。一時は、大舞台に間に合うとあって、デビュー戦で手綱を握ったサトノフラッグとコンビを再結成するともウワサされていた。だが、サトノフラッグはともに弥生賞(G2)を勝った武豊騎手を背にダービーに挑戦すると、陣営が発表している。
「武豊騎手のお手馬であるマイラプソディが日本ダービーに出走するため、戸崎騎手も候補として名前は挙がったと思うのですが……。今年はさすがにもう他の馬での参戦もなさそうです。しかし、戸崎騎手には肩を落とすヒマはなく、ダノンキングリーで参戦する安田記念(G1)が待っています。
ダノンキングリーは昨年、戸崎騎手とコンビを組んで皐月賞(G1)3着、日本ダービーでは『クビ差』2着と好走。さらに秋の初戦である毎日王冠(G2)ではゲートで立ち上がるような仕草を見せたため、大きく出遅れたにもかかわらず、最後の直線で突き抜けて年長のG1ホース5頭を撃破。圧巻の走りを見せ、その能力は『同世代No.1のサートゥルナーリアにも匹敵する』と評する人もいたほどでした」(競馬記者)
毎日王冠後、戸崎騎手は「馬の良いところ、切れ味を証明することができました」と振り返り、「力をつけて、G1でも活躍できるよう、僕自身もワクワクしています」とこのコンビでの飛躍を誓った。
毎日王冠での走りで俄然、このコンビへの期待度は高まったが、その矢先に戸崎騎手が無念の故障。横山典弘騎手に乗り替わることになった。そしてダノンキングリーは横山騎手を背にマイルCS(G1)5着。今年も中山記念(G2)こそ勝ったものの、1番人気に支持された大阪杯(G1)では3着。G1勝利を挙げることはできていない。
今年の安田記念には現役屈指のマイラー・ダノンプレミアム、統一マイル王インディチャンプ、国内外でマイルG1・3勝のアドマイヤマーズら強力なメンバーが参戦予定。ここに動向が注目されている最強牝馬アーモンドアイが参戦すれば、最強マイラー決定戦といった様相を呈すことになるだろう。
ダノンキングリー陣営にとって、戸崎騎手の復帰はこれ以上ない朗報だったことだろう。人馬一体となり、アーモンドアイらを打ち負かす走りを見せてもらいたい。