JRAアーモンドアイ「ウオッカ伝説」ぶっちぎる歴代最高評価! 2020年最高レーティング叩き出すも「その上」を行く、あの最強ライバル
21日、先週行われたヴィクトリアマイル(G1)のレーティングがJRA(日本中央競馬会)から発表され、優勝馬アーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)が同レース歴代最高の「124」を獲得したことが分かった。
驚愕の評価だ。先週、ノーステッキでサウンドキアラ以下を4馬身ちぎり捨てた圧巻のパフォーマンスは、アーモンドアイが最強女王であることを改めて印象付けるものだった。だが、改めて「数値」で見ると、それがどれほどの“離れ業”だったのかが浮き彫りとなっている。
「高い評価になることは理解していましたが正直、驚きました。これまでのヴィクトリアマイルの最高はウオッカが後続を7馬身ちぎって圧勝した2009年の118。当時の現役最強馬だったブエナビスタをアパパネが退けた最強牝馬対決でも114という評価でした。
今回のアーモンドアイの124は、それらとは完全に別次元の数値。アーモンドアイとしては一昨年に世界レコードで快勝したジャパンC(G1)と並ぶ、自己最高の評価でした。
ただ、現役最強クラスが集うジャパンCとは違って、今回は相対的にレーティングの出難い牝馬限定戦。この『124』は今後、破る馬が出てくるのかを疑いたくなるほどの記録だと思います」(競馬記者)
また、今年最高のレーティングは金鯱賞(G2)でサートゥルナーリア、皐月賞(G1)でコントレイルがそれぞれ叩き出した120だった。これでも今月の天皇賞・春(G1)でフィエールマンが記録した118を上回る立派な数値だ。
しかし、アーモンドアイがヴィクトリアマイルで叩き出した124は、それらを大きく上回る最高評価となった。
「レーティングは牝馬には4ポンドを加算するので、大阪杯(G1)を116で制したラッキーライラックも、今季最高の120で並んでいました。しかし、今回のアーモンドアイの124は実質128。如何にヴィクトリアマイルのパフォーマンスがケタ違いだったのかを物語っています。
ちなみに2着のサウンドキアラは112。昨年、レコード勝ちしたノームコアが113という評価ですから、実質的に勝ちに等しい内容だったことがうかがえます。サウンドキアラからすれば『相手が悪かった』という他ないですね」(別の記者)
ただ、そんな最強女王アーモンドアイでさえ届かない「絶対女王」が1頭だけいる。