JRA武豊「大好物」アイスストームで次は女王ラヴズオンリーユーと対決!? 「大敗」ロードレガリス騎乗できずもエプソムC(G3)へ手応え
23日、土曜東京のメイS(OP)を武豊騎手の5番人気アイスストーム(牡5、栗東・吉村圭司厩舎)が快勝した。
大外枠からの発走となった2月の白富士Sでアイスストームは、後方からレースを進めるも、絶好の手応えた直線半ばで進路を塞がれる不利を受けて5着に敗れていた。
だが、5枠7番と条件も好転した今回、直線では針の穴を通すように馬群を潜り抜けて内から鮮やかに差し切った。一歩間違えれば進路を失うタイミングだったが、レジェンド騎手の技が冴えた。
レース後に武豊騎手は「うまくいったね。東京の1800mもあっていた。良馬場もよかった。今日は条件が揃っていた」と会心のコメントを残し、次走に期待を寄せた。
騎乗したアイスストームについて武豊騎手は以前から「好きな馬」と話しており、「重賞でも勝負になる」と高評価を与えていた。次走はエプソムC(G3)を予定しており、初重賞勝利に向けて好発進を決めたといえそうだ。
「陣営に昨年の小倉記念(G3)を進言したこともあるように、武豊騎手はアイスストームの能力を以前から高く評価していました。白富士Sは直線の不利が致命傷となって、脚を余した経緯がありましたからメイSの勝利は驚けないです。
また、重賞を好戦していた馬を相手に勝ち切れたことには大きな意味がありそうです。次走に予定しているエプソムCも同じ東京1800mですから、条件は最適といっていいのではないでしょうか。今年は昨年のオークス馬ラヴズオンリーユーら、好メンバーが揃う予定ですが楽しみです」(競馬記者)
4月18日から騎手の移動制限のルールが適用されたことにより、多数の有力馬の騎乗を諦めざるを得なかった武豊騎手。この日の京都メイン・平安S(G3)に出走したロードレガリスも、「ブッキングに」よって騎乗を断念した馬の1頭だった。
ロードレガリスは1番人気に支持されたものの10着に敗れ、武豊騎手に「朗報」を届けることはできなかった。だが、裏開催となったメイSをアイスストームでしっかりと勝利した意味は大きい。
この勝利でミヤマザクラに騎乗する日曜のオークス(G1)にも弾みがつきそうだ。
競馬界のレジェンドがどのような秘策で挑むのかに注目だ。