JRA「ギューン!バキューン!」意外なところも父そっくり!? 岩田望来にブレイクの兆し!若手のホープは横山武史だけじゃない
そう遠くない将来、リーディングの勢力図に変化が訪れる可能性が大きくなっている。
長らく競馬界をけん引してきた武豊騎手や蛯名正義騎手、横山典弘騎手らベテラン勢も現役騎手として活躍を見せているが、競馬界全体を考えると若い世代の成長は欠かせない。活性化を進める意味でも世代交代の必要性があるだろう。
そんななか、最近目立って来たのは2世騎手の活躍だ。競馬において2世騎手というのは珍しくない。武豊騎手や横山典騎手、福永祐一騎手らも父は元騎手だった。
ブレイクの予感があるのは岩田康誠騎手の次男・岩田望来騎手(19歳、栗東・藤原英昭厩舎所属)だ。昨年3月にデビューしたばかりの若手だが、早くもリーディング上位に顔を出すなど、次代を担う若手のホープとして確かな存在感を見せつつある。
3週間という短期間ながらも新潟開催では9勝をあげリーディングを獲得。全国リーディングでも6位となる36勝をあげている。これはデビュー2年目の騎手としては異例の活躍といえるだろう。
デビュー当初は消極的な競馬も目につくこともあって伸び悩んでいたが、今年は父の岩田康騎手を彷彿とさせる積極的なポジションを取りで、直線もうひと脚使わせるような競馬が増えたのが好調の理由だろう。また、結果がついてくることでも騎乗に自信が持てるようになり、相乗効果となっているようだ。
「ロスなく運べる内枠が当たると本人も嬉しそうにしています。経験を重ねたことで馬込みを捌く自信も付いたのでしょう。レース後には自分からマスコミの方に歩み寄ってコメントしてくれる事もありますし、受け答えにも好感が持てます。そのあたりは師匠の藤原英調教師や厩舎スタッフの教育がしっかりしているからだと思います。
コメントが面白いところもお父さんとよく似ています。ギューンとかバキューンと伸びたとか、バチッと折り合いがついたなど表現が独特です。そして何よりそっくりなのが、歩き方です。やや前屈みの歩き方はお父さんと間違える程。無観客競馬が解除されたら競馬場で是非見てみて下さい(笑)」(競馬関係者)
岩田望騎手の他にも団野大成騎手、西村淳也騎手がリーディング10位以内に入り、関東では横山典騎手の次男・横山武史騎手が活躍しているように若手騎手が台頭してきている。
順調なら数年後には全国リーディングを争う”期待のホープ”といえるのではないだろうか。