JRAオークスでまさかの惨敗……ノーザンファーム&社台ファームのダブル馬券圏外は2004年以来の大事件!? 日本ダービーで注目の「非社台グループ馬」は
デアリングタクトが勝利し、63年ぶりに無敗の牝馬二冠馬となったオークス(G1)で、まさかの大事件だ。上位3頭の生産者はデアリングタクトが長谷川牧場、2着ウインマリリンと3着ウインマイティーがコスモヴューファームという結果。
つまりノーザンファーム、社台ファーム、追分ファーム、白老ファームのいわゆる社台グループの生産馬は上位3着以内に入ることができなかったのだ。
ちなみに今年のオークスに出走した社台グループの生産馬は以下の7頭だ。
・ノーザンファーム
リアアメリア⇒ 4着
ミヤマザクラ⇒ 7着
ホウオウピースフル⇒ 8着
サンクテュエール⇒ 13着
・社台ファーム
マジックキャッスル⇒ 5着
リリーピュアハート⇒ 9着
デゼル⇒ 11着
2つの牧場から7頭出しの社台グループはすべて4着以下で、コスモヴューファームは2頭出しで2着と3着、しかも社台グループの鞍上がレーン、ルメール、武豊、川田と一流どころだったことを考えると、まさに「大敗」といっていいだろう。
これは2005年以来、社台グループが守ってきた「オークスでの連続3着以内」という記録が15年で途絶えたことを意味する。ここ10年以上、日本の3歳G1レースを席捲してきた社台グループにとって、この記録が途絶えたのはまさかという気持ちだろう。あらためてこの記録を更新するには、来年から16年の歳月が必要となるのだ。
ちなみに2004年のオークスは、1着ダイワエルシエーロ(下河辺牧場)、2着スイープトウショウ(トウショウ産業株式会社トウショウ牧場)、3着ヤマニンアラバスタ(錦岡牧場)という結果。1番人気は武豊騎乗のダンスインザムード(社台ファーム)だった。
なおノーザンファームと社台ファームは、ここまで3歳G1レースを未勝利。白老ファームのラウダシオンがNHKマイルCを制しているが、3歳G1を得意とする二大牧場が未勝利なのは本当に稀だ。
果たして今週の日本ダービーは非社台グループ生産馬のコントレイルが勝利して二冠を達成するのか、それとも社台グループ生産馬の巻き返しがあるのか。様々な意味で注目の一戦だ。