菊花賞に挑むエアスピネルに武豊騎手が前祝い!全弟エアウィンザーが初勝利も、気になる今後の進路は「人の事情」と「馬の将来」で大きく揺れる?
「実はエアウィンザーを管理している角居厩舎は、今年まだG1を勝っていません。関西の名門である角居厩舎は、今年まで12年連続でG1勝ちを継続中。今年はすでに10月となり、チャンスも少なくなっています。それも厩舎の看板馬になるはずだったリオンディーズとヴァンキッシュランが揃って故障中。古馬に目を向けても、チャンスがありそうなのはラストインパクトくらいのもので、非常に苦しい状況です」(同)
そういった”台所事情”で、エアウィンザーが今年貢献できるとすれば、2歳G1の朝日杯フューチュリティSを勝つしかないというわけだ。
無論、武豊騎手も角居調教師も自らの記録となる「人」の都合を「馬」の将来よりも優先することはないだろう。だが、実際にエアウィンザーの「今後の進路」の決定権があるラッキーフィールドの代表・吉原毎文氏は、親子2代にわたって武豊騎手と親交を深めている人物。
これまでにも1997年の年度代表馬エアグルーヴや、2000年のクラシック2冠馬エアシャカールなどを通じて、武豊騎手と大きな成功を収めているだけに”鶴の一声”で「人」の都合が「馬」の都合を逆転してしまう可能性は、決してゼロではない。