JRAサリオスG1制覇はコントレイル「菊花賞」次第!? 近年大出世の「ダービー2着馬」も、三冠馬誕生における「No.2」の悲惨な末路とは

「確かに近年のダービー2着馬の活躍は顕著ですが、それは世代に『絶対王者』がいなかった場合の話です。

グレード制が導入された1984年以降、皐月賞と日本ダービーを勝った馬が、そのまま菊花賞も勝って『三冠馬』になった場合、オルフェーヴルのウインバリアシオン、ディープインパクトのインティライミ、ナリタブライアンのエアダブリン、シンボリルドルフのスズマッハと、いずれもG1を勝てずに引退。

1983年に、サリオスと同じく皐月賞と日本ダービーで2着だったメジロモンスニーも、ミスターシービーが三冠馬になりましたが、結局G1を勝つことはありませんでした」(別の記者)

 ただ逆に、もしコントレイルが菊花賞で敗れることがあると、サリオスにも希望が出てくるようだ。

 ドゥラメンテのサトノラーゼン、メイショウサムソンのアドマイヤメインこそG1未勝利に終わったが、ネオユニヴァースのゼンノロブロイ、サニーブライアンのシルクジャスティス(有馬記念)、ミホノブルボンのライスシャワー(菊花賞、天皇賞・春2勝)、トウカイテイオーのレオダーバン(菊花賞)などは、後にG1馬に輝いている。

 ちなみにNHKマイルC(G1)と日本ダービーの変則二冠に広げても、ディープスカイのスマイルジャックこそ不発だったものの、キングカメハメハのハーツクライは後にディープインパクトを退けて有馬記念を制覇。本馬はサリオスの父でもある。

 あくまで歴史上のデータに過ぎないもののコントレイルが三冠を達成するか、否かでサリオスの将来も大きく変わってしまうのかもしれない。

関連記事

競馬最新記事

人気記事ランキング 11:30更新

競馬

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS