現代の菊花賞は「スタミナ不要」? 近3年の菊花賞上位馬が示した明らかな「傾向」とは
2年前の2014年の菊花賞は、トーホウジャッカルがレコード勝ち。2着にサウンズオブアース、3着にゴールドアクターという結果であるが、トーホウジャッカルがその後に最も輝いたのは、翌年の宝塚記念だ。
またサウンズオブアースとゴールドアクターは、後に有馬記念(G1)でワン・ツーを飾る実力馬だが、今年の天皇賞・春(G1)ではともに人気を集めながらも大敗。距離の限界があったのではないだろうか。
さらに昨年の菊花賞を勝ったキタサンブラックは今年の天皇賞・春も制した実力馬だが、母の父がスピード型のサクラバクシンオーということが話題になった。また、2着のリアルスティールも今年は1800mのドバイターフ(G1)を勝つなど、主にマイルから中距離路線を歩んでいる。
これらからいえることは、現在の菊花賞では「スピード能力の重要性」が極めて高まっているということではないだろうか。
出走馬にとってほぼ未知の距離となる京都の3000mでの戦いとなると、どうしても最初に「距離は大丈夫なのか」と考えてしまうのは当然だろう。