JRA「重賞14連敗」武豊不調の原因は外枠!? エプソムC(G3)それでも7枠14番アイスストームを狙える理由
28日に行われる宝塚記念(G1)で上半期の総決算を控えている競馬界だが、騎手の好不調の明暗も徐々に浮き彫りになりつつある。
今年ここまでのJRA重賞勝利数争いでは、デアリングタクトとのコンビで無敗の牝馬クラシック2冠を達成した松山弘平騎手と、フィエールマンで天皇賞・春(G1)、モズアスコットでフェブラリーS(G1)を制したC.ルメール騎手が最多の7勝タイでデッドヒートを繰り広げている。
一方、競馬界のレジェンド・武豊騎手はいまだ重賞2勝と精彩を欠いているのが実情だ。一時はより取り見取りに思われた牡馬クラシック戦線でもマイラプソディ、サトノフラッグ、サトノインプレッサ、アドマイヤビルゴと期待された馬が思うような結果を残せなかった。
最後に重賞を勝ったのはサトノインプレッサの毎日杯(G3)だが、以降は14連敗を喫している。不振に追い打ちをかけたのは、枠運のなさも影響していたかもしれない。今年の重賞は計30鞍のうち、4枠までが10鞍に対し、5枠から外が20鞍と倍もあるのだ。
では今回7枠14番を引いてしまったのは不運なことだったのか。
エプソムC(G3)と同じく東京の芝1800m戦のメイS(OP)を勝利したアイスストームと再びコンビを組む今回は、武豊騎手としても巻き返しのためにも結果を出したい1戦ともなるだろう。
「春の東京開催が進んで芝の傷みが目立ち始めたことは、先週の安田記念でも顕著に表れ始めていました。未明からの雨が影響したこともありますが、内の馬を通った馬がそれほど伸びず、外差し馬場になりつつあったようです。
東京開催も終盤に差し掛かり、内外の差が相殺されつつありますね。外枠を引くことが多かった武豊騎手ですが、今回は外を引けたことがむしろいい方に働きそうな気がします」(競馬記者)
開催が進むことにより、内より外の馬が走ることはよくある。
■エプソムC過去5年の勝ち馬枠番
2019年 5番人気レイエンダ 6枠9番
2018年 2番人気サトノアーサー 8枠16番
2017年 5番人気ダッシングブレイズ 6枠12番
2016年 1番人気ルージュバック 8枠18番
2015年 2番人気エイシンヒカリ 5枠6番
エプソムCも過去5年の勝ち馬がすべて5枠より外の馬だっただけに、アイスストームと武豊騎手にとっても今回は外枠が味方となってくれそうだ。
15年にはエイシンヒカリとのコンビで制した好相性のレースで連敗ストップの期待がかかる。