JRA「凋落」須貝尚介厩舎の逆襲!? 「ダービー狙い」第2の“ゴールドシップ級大物”のデビュー迫る!
先週から2歳戦がスタートし、4頭の若駒が勝ち名乗りを挙げた。今週からは函館開催も始まり、計7レースの新馬戦が予定されている。
近年、早期デビュー馬の活躍が目立っており、今年の春競馬を盛り上げたサリオスやサートゥルナーリア、グランアレグリアなどが6月デビューからG1馬へと駆け上がっていった。そのため、6月の新馬戦は多くの競馬ファンが注目するレースであるのだ。
そんな中、先週の新馬戦に出走を予定していた注目馬ステラヴェローチェ(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)が出走取消になっていた。
父バゴ、母オーマイベイビーという血統のステラヴェローチェ。管理する須貝調教師が太鼓判を押す逸材である。本来であれば2歳戦開幕週の注目馬だったのだが、外傷性の鼻出血のため出走取消となってしまった。
「ケガの程度は軽いため、競走馬生活に影響を与えることはありません。すでに調教も再開しており、近いうちにデビューするでしょう。調教でも楽な手応えで好時計を出しており、能力の高さはトレセン内でも評判です。
バゴ産駒の重賞馬はわずか6頭で、出走頭数から考えれば物足りない数字です。しかし、クロノジェネシスという大物を輩出しているので、当たれば大きそうですね。ステラヴェローチェは“いい意味”でバゴ産駒らしくないと言われてますし」(競馬記者)
須貝厩舎といえば、かつてジャスタウェイ、ゴールドシップなどの名馬を輩出して競馬界を盛り上げてきたが、ここ最近はトーンダウン。実際に、今年は管理馬から1頭もクラシックに出走することなく春を終えている。
だが、今年の須貝厩舎は一味違うようだ。
「ヴェロックスの全妹をはじめとした有力2歳馬が目白押しの須貝厩舎ですが、その中でもステラヴェローチェが最も期待されているようです。気性面も問題なさそうで、陣営からは『ダービーを狙える』という声も聞こえるぐらいです。今年の3歳馬が不発だったため、かなりクラシックを意識しているのではないでしょうか」(別の記者)
昨年、8年ぶりに重賞未勝利で1年を終えた須貝厩舎。さらに2017年にアドマイヤリードで制したヴィクトリアマイル(G1)を最後に、3年以上G1勝利から遠ざかっている。
だが、今年はすでに重賞2勝とまずまずの結果だ。そこにステラヴェローチェをはじめとした2歳馬が大活躍すれば、かつて全国リーディング4位に輝いた栄光を取り戻すことも視野に入るだろう。
名門・須貝厩舎の今後を左右しかねない大器のデビューを楽しみにしたい。