JRA宝塚記念(G1)超豪華「G1馬8頭」集結も「アノ馬」の不在に嘆きの声!? G1馬「資格十分」も“悲願”の舞台に立てずか
28日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(G1)ファン投票の結果が発表され、いよいよ出走馬の動向が固まってきた。
残念ながら、ファン投票1位のアーモンドアイの出走こそ見送られたものの、2位ラッキーライラック、3位サートゥルナーリアが参戦するなど、想定段階では「G1馬8頭」が集う例年以上の豪華メンバーになる見込み。春競馬の締めくくりを飾るグランプリに相応しい、ハイレベルなレースが期待できそうだ。
そんな中、一部の関係者が「この馬にも大きなチャンスがあったのでは」と出走回避を嘆いているのが、G1未勝利馬のダノンキングリー(牡4歳、美浦・萩原清厩舎)だ。
未だG1勝利に恵まれないものの、昨年の皐月賞(G1)3着、日本ダービー(G1)2着。いずれも勝ち馬とタイム差なしという、世代トップクラスの能力を誇る本馬。今年も始動戦の中山記念(G2)でラッキーライラック、インディチャンプといったG1馬5頭を退け、重賞3勝目を飾っている。
「その後の大阪杯(G1)でも、課題の関西遠征を乗り越えての3着。スタートが良過ぎて、キャリア初の逃げを打つことになりましたがレース後、横山典弘騎手が『道中ぴったり(後続馬に)来られて、そんな中でもよく頑張ってくれた』と健闘を称えた通り、決してベストな競馬ではありませんでした。
それでも勝ったラッキーライラックとは0.1秒差。この馬や2着馬のクロノジェネシスが宝塚記念でも上位人気になるなら、ダノンキングリーも十分勝負になったと思いますね」(競馬記者)
ファン投票でも上位20頭の中で、G1未勝利ながらランクインしたのはダノンキングリーとユーキャンスマイル、スティッフェリオの3頭のみ。もし、宝塚記念に出走していれば、間違いなく有力視された存在だ。
しかし、本馬は大阪杯後に安田記念(G1)へ出走し7着に惨敗……。今後の動向はまだ発表されていないが、主戦の戸崎圭太騎手が『競馬ラボ』の連載企画で「秋に巻き返したい」と話している通り、次戦は秋以降になることが濃厚だ。