JRAキタサンブラックのあの厩舎が期待馬でデビュー勝ちを狙う! 馬なりで古馬を置き去りにしたポテンシャルに注目
21日、日曜阪神の新馬に出走予定のシュヴァリエローズ(牡2、栗東、清水久詞厩舎)にデビュー勝ちの期待が持てそうだ。
父は3年連続でダービー馬を輩出したディープインパクト、母ヴィアンローズはフランスの重賞ノネット賞を勝っている良血である。半兄アジュールローズはプリンシパルS(OP)を勝利して日本ダービー(G1)に出走した。
管理しているのは先日、顕彰馬に輝いた7冠馬キタサンブラックの清水久詞調教師。中間の調整も順調な仕上がりを見せている。
10日の1週前追い切りでも栗東・CWで古馬と併せて先着し、馬なりで6ハロンを80秒3-12秒1の好時計をマークし、併せた古馬を軽く置き去りにした。デビュー前の新馬としては上々の動きに「動き、時計ともによかった」と陣営の評価も高かった。
また、母の名ヴィアンローズにちなんで薔薇に関係ある名前が多くつけられているのもこの血統の特徴。ローズノーブルやローズミラクル以外でもアジュールローズ、ライレローズなど兄弟の殆ど同様の馬名であり、薔薇一族を思わせる。
競馬ファンにとって薔薇一族といえばロゼカラーやローズバド、ローゼンクロイツなどのローザネイから始まる血統で知られている。善戦まではしてもなかなかG1を勝てないことで有名だったが、ローズキングダムがジャパンC(G1)を勝利して一族の悲願を達成した。
ヴィアンローズも同じく馬名に薔薇を含む一族だけに一族の活躍にあやかりたいところ。
また、ディープインパクトが父に選ばれたのは全姉のローズノーブル以来、10年ぶり。昨年亡くなったとはいえ、クラシック2冠を無敗で制したコントレイルを出すなど産駒の活躍は目覚ましい。
シュヴァリエローズは陣営も「能力は感じているし、素質はある」と姉以上の期待が持てそうな雰囲気もある。仕上がりも早くいきなり勝ち負けできそうだ。