JRA 2歳新馬戦、「良血馬」が続々勝ち上がり! ケガに泣いたアノ馬の妹、シルバーコレクターの弟に大注目!
21日、東京1Rでは2歳未勝利戦が行われ、2歳戦が盛り上がりを見せてきている。
これまでに行われた今年の新馬戦では、サトノフラッグの全妹サトノレイナスが期待に応える勝利を挙げるなど、順調な滑り出しを切った馬も多い。その一方で、新種牡馬モーリス産駒はブエナベントゥーラ(母ブエナビスタ)、レガトゥス(母アドマイヤセプター)といった良血馬を送り込むも、未だに勝利することができず14連敗という不振にあえいでいる。
そんな中、先週の2歳新馬戦で無事に勝ち上がった2頭の良血馬に注目したい。
まずは、20日の東京5R芝1400mを勝ったクールキャット(牝2歳、美浦・奥村武厩舎)だ。
7番手からレースを進め、直線では内をついてスルスルと抜け出していった。残り300mで先頭に立つと、後続を寄せ付けぬ走りで2馬身差の勝利。最後は流す余裕すら見せており、着差以上に強い内容だ。
C.ルメール騎手は「能力のありそうな馬です。道中は一生懸命走っていました。長く最後まで脚を使いました。1600mでも大丈夫でしょう」と距離延長を含めて、今後の活躍を示唆するコメントを残した。
父スクリーンヒーロー、母メジロトンキニーズという血統のクールキャット。半兄トリオンフ(父タートルボウル)は重賞3勝を挙げた実力馬である。
「兄はすでに重賞2勝を挙げ、充実一途だった4歳秋に屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされました。その後、1年4か月ぶりの復帰戦となった2019年のチャレンジC(G3)でいきなり2着に入り、能力の高さを証明。次走の今年の中山金杯(G3)を勝って、これからの活躍を期待された矢先、屈腱炎を再発してしまい引退しました。
兄は足元の弱さに泣いた馬なので、妹は無事にいって兄の無念を晴らしてほしいものですね」(競馬記者)
そしてもう1頭の注目馬は、20日の阪神5Rダート1200mを勝ったレディステディゴー(牡2歳、栗東・浅見秀一厩舎)だ。