JRA三浦皇成を落馬に巻き込んでしまった「あの新人騎手」がまさかの選択!? 順調に回復見せるも復帰には難題多く……
今年1月5日の中山7Rで落馬し、左橈骨骨折などの負傷により休養していた三浦皇成騎手。だが、3月に復帰すると順調に勝ち星を増やし、リーディングでも12位と活躍(21日現在)するなど、元気な姿を見せてくれている。
この事故は、今年がデビュー2年目だった若手・大塚海渡騎手の斜行が原因となったが、本人も落馬して脳挫傷を負っており、三浦騎手も「負傷した大塚騎手には一日も早い回復を願っています」と気遣うコメントを残している。
あれから半年が過ぎ、脳挫傷を負って長期休養中だった大塚騎手の復帰が近づいているようだ。
「意識不明の状態という情報が出回り、騎手復帰は勿論、命の心配もされましたが、若さもあって急回復しているようです。頭を強く打ったため、慎重に復帰を目指していましたが、今では馬に乗って感覚を戻している最中だそうですよ」(某エージェント)
ただ、問題となってくるのは「復帰の場」があるかどうかだろう。
「実は木村厩舎を出てフリーになるそうです。これが本人の意向なのかは定かではありませんが、勢司和浩厩舎で助手をしている父と、木村哲也調教師との間でいろいろと意見の相違があったとか……。
これまでの育て方に不満を持っていた父と、公使ともに厳しく指導して一人前の人間になるように接してきた木村先生。どちらの気持ちも分からなくはないですが、実績のない今の時点でフリーになるのは、リスクが大きいことに間違いありません」(同)
自身の不注意による落馬事故を招いてしまったこともあり、トレセン内での大塚騎手のイメージは、まだあまり良いとはいえないそうだ。これといった実績のない大塚騎手にとって、イメージを覆すには相当な努力が必要だろう。
さらに所属を離れ、後ろ盾がない状況ともなれば、エージェントの力に頼るだけでなく、関係者に積極的に声を掛けていくなど、自らアピールする姿勢が求められる。
同期の斎藤新騎手や岩田望来騎手らが活躍して焦る気持ちはあるだろうが、今はまだ足元を見つめ直して、実績を作ることの方が先決かもしれない。
いずれにしても大塚騎手の復帰には難題が山積みとなりそうだ。