JRA 宝塚記念(G1)前に“伝説の新馬戦”再現!? キズナ産駒vsフランケル産駒! 素質馬、良血馬がこぞって集結!!
28日(日)に開催されるグランプリ・宝塚記念(G1)。G1馬が8頭も集結するとあって例年以上の盛り上がりを見せている。
そんな上半期の締めくくりの数時間前には新馬戦(芝1800m)が行われるが、デビューを控えるパタゴニア(牝2歳、栗東・池添学厩舎)に熱視線が送られている。
父は13年の日本ダービー(G1)を勝ち、2019年JRAファーストシーズンサイアーチャンピオンに輝いたキズナ。母はアルゼンチンG1・2勝のライフフォーセール、母父はNot For Saleという血統を持ち、半姉には18年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を勝ったダノンファンタジーがいる。シルクホースクラブで、1口9万円で500口募集されていた。
パタゴニアは4月上旬には入厩し、ゲート試験に合格。その後、ノーザンファームしがらきに放牧に出され、成長を促されたようだ。6月に帰厩後、今回のレースに合わせて栗東のCWコースで1週前追い切り。3頭合わせの真ん中に入れられ、終い重点で追われるとラスト12秒0を記録している。
池添師は「コースに入った時は尻尾を振ったり、頭を上げて口向きの悪さを見せた」と明かすも、「スピードが乗ると良いところで収まって走っていたので、今の感じなら問題ない」とシルクホースクラブのHPにコメントを寄せている。
「鞍上はD.レーン騎手が予定されているそうです。半姉のダノンファンタジーが、阪神競馬場で6戦して4勝をあげるなど得意としているだけに、阪神でデビューするパタゴニアにも期待が集まります。
今年は昨年ほど注目されていませんが、キズナ産駒はすでに2勝をあげて、まずまずのスタートを切っています。まだ産駒にG1馬こそ誕生していないキズナですが、今年も産駒が勝ち星を積み重ねれば、“ディープインパクトの後継種牡馬”としての地位がグッと近づいてくるはずです」(競馬誌ライター)
パタゴニアが出走予定の新馬戦には、半兄ミッキーブリランテを持つジャスタウェイ産駒のダノンザキッド(母エピックラヴ)、フランケル産駒のマッチレスギフト(母Minorette)、ディープインパクト産駒のトレサイーユ(母ラフアウェイ)などが出走予定している。今開催の新馬戦で唯一となる芝1800m戦であるため、素質馬や良血馬がこぞって集結したようだ。
ここから来年の3歳G1戦線を牽引する馬が登場する可能性もあり、後々には“伝説の新馬戦”と称されるレースとなることも期待される。梅雨真っ只中とあって、不快な蒸し暑さの日々が続くが、それを吹き飛ばすような熱い1戦を期待したい。