JRA宝塚記念(G1)北村友一「悲劇の強奪」武豊に鬱憤晴らす6馬身!? クロノジェネシス「本当に強かった」圧勝劇で“最後の砦”死守!
昨年、初のG1制覇を含むG1・3勝、重賞7勝と大ブレイクを果たした北村友騎手。トップジョッキーの仲間入りが期待された今年はここまで2度も騎乗停止になるなど、年明けから54連敗と大きく出遅れた。
そんな中、昨年の2歳女王に輝いたレシステンシアが前哨戦のチューリップ賞(G2)で単勝1.4倍を背負いながら、まさかの敗戦……。北村友騎手は主戦降板となり、本番の桜花賞(G1)には武豊騎手とのコンビで挑むことが決まった。
さらに高松宮記念(G1)で3着したダイアトニックも、武豊騎手に乗り替わりとなって先週の函館スプリントS(G3)を快勝。昨年85勝を上げた騎手がここまで16勝と、北村友騎手にとってはあまりにも辛過ぎるシーズンとなっていた。
「今年2月の始動戦で京都記念(G2)を勝ったクロノジェネシスですが、これが北村友騎手にとっては2020年の2勝目でした。本当に苦しい上半期だったと思いますし、そういった意味でも最後の最後に結果が出て嬉しいでしょうね。2着がレシステンシアやダイアトニックを“獲られた”武豊騎手だったのも、何か因縁めいたものがあります」(別の記者)
この日のクロノジェネシスには、キセキを復活に導いた武豊騎手も「勝ち馬が強かった」と白旗。6馬身差の完敗とあっては、勝者に称賛を送る他なかったようだ。
「たくさんの支持を頂いて結果を出せてよかったです。嬉しいの一言。感謝の言葉に尽きます」
レース後、そう喜びを全開させた北村友騎手は「クロノジェネシスにフォーカスを当てて、褒めて欲しい」と最愛のパートナーに賛辞を求めることも忘れなかった。レシステンシアやダイアトニックとコンビを組むことはもうないかもしれないが、“最後の砦”だけは誰にも渡さない。