サトノダイヤモンド、ネオリアリズムの真の姿!? 『ロンジン香港国際競走』の予備登録から垣間見える各陣営の「ホンネ」とは
27日、JRA(日本中央競馬会)が12月11日に開催される『ロンジン香港国際競走』における日本馬の予備登録を発表した。
毎年の12月に香港で開催される競馬の祭典・香港国際競走は、2000mの香港Cを頂点として、2400mの香港ヴァース、1600mの香港マイル、1200mの香港スプリント(いずれも芝)の計4つの国際G1が開催される。
昨年の香港Cでエイシンヒカリとヌーヴォレコルトがワン・ツーを決めるなど、これまで数多くの日本馬が挑戦してきた香港国際競走。今年も予備登録段階で述べ38頭が登録し、海外馬券の発売と相まって、大きな盛り上がりが見られそうだ。
無論、現段階はあくまで予備登録となり、38頭すべてが出走するわけではない。
しかし、予備登録自体は無料であり、言うなれば「気楽な段階」だからこそ、実は普段では見ることのできない各陣営の”ホンネ”を垣間見ることができる機会でもあるのだ。
例えば、先週の菊花賞(G1)を圧勝したサトノダイヤモンドだが、管理する池江泰寿調教師は戦前「3000mはベストではない」と発言していた。ところが蓋を開けてみれば、3000mの菊花賞で悲願の初G1制覇である。
陣営の言葉を信じてサトノダイヤモンドを軽視した人からすれば「あの言葉は嘘だったのか」と言いたくもなるのではないだろうか。しかし、競馬は勝負事。調教師や助手といった陣営のホンネはマスコミの記事を追うだけでは、なかなか見えてこない。それは多くの競馬ファンがある意味”覚悟”していることだろう。
だが、下記をご覧いただきたい。サトノダイヤモンドの香港国際競走の予備登録である。
サトノダイヤモンド(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)
第1希望 香港C(2000m)
第2希望 香港ヴァース(2400m)
香港国際競走の予備登録は、一頭に付き最大2つまで希望することができる。その上でサトノダイヤモンドが第1希望としたのは2000mの香港C。これは非常に興味深い選択だ。何故なら、サトノダイヤモンドはこの3歳クラシックを皐月賞(2000m)3着→日本ダービー(2400m)2着→菊花賞(3000m)1着と距離が伸びるにつれ着順を上げてきたからだ。