JRAクロノジェネシスの父バゴから今年も大物誕生!? 川田ステラヴェローチェが鮮やかデビュー勝ち! 須貝厩舎からゴールドシップ級期待馬
好メンバーが争う注目の一戦を制したのは川田将雅騎手の2番人気ステラヴェローチェ(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)。外傷性の鼻出血のため、2歳戦開幕週のデビュー予定を出走取消となっていた厩舎期待の1頭が待ちに待ったお披露目となった。
ステラヴェローチェは父バゴ、母オーマイベイビーという血統。バゴといえば先日の宝塚記念(G1)を圧勝したクロノジェネシスのブレイクで大きな注目を集めているだけに、同じバゴ産駒の同馬も勢いにあやかりたいところだ。
後続を突き放す派手な勝ち方ではなかったものの、素質を感じさせる走りだったことは間違いない。
レースは好スタートから逃げた馬の2番手につけると、直線で早めに先頭に立つ強気なレース運び。残り200m付近で北村友一騎手の1番人気グルーヴビートが猛然と追い上げたが、そこからさらにもうひと伸び。最終的な着差こそクビまで迫られたが、手応えにはまだまだ余裕があった。
コンビを組んだ川田騎手が「特性を生かすためにハナに行きました。なんとか勝てて良かったです」とコメントしたことも、長くいい脚を使える持ち味を感じていたようだ。期待馬の勝利に須貝師も「軽い走りをするから良馬場でも走れるし、距離が延びても大丈夫」と太鼓判。稍重のデビュー戦を難なくクリアして次走へ弾みもついた。
「阪神の外回りを直線先頭から押し切ったのは評価できますね。強気に乗った印象ですが、川田騎手も追い切りに騎乗して、手の内に入れていたようです。好メンバー相手にデビュー勝ちを決めたことで須貝師も手応えを感じたみたいですね。デビューはマイルでしたが、中距離も問題なさそうな走りでした」(競馬記者)
かつてジャスタウェイ、ゴールドシップなどの名馬で競馬を盛り上げた須貝厩舎も、近年は目立った活躍馬が出ていなかっただけに、ステラヴェローチェにはクラシックを大いに盛り上げてくれそうな期待がある。
陣営によると一旦放牧に出されるようだが、次走は新潟2歳S(G3)や札幌2歳S(G3)あたりが候補となりそうだ。