JRA“80万超え”馬券も飛び出した「大荒れの夏競馬」で一攫千金を狙え! ギルデッドミラー&プリンスリターン3歳勢が躍進? 迷えるG1馬が波乱の立役者に!?【中京記念(G3)展望】
19日(日)に行われるサマーマイルシリーズ第2戦、中京記念(G3、芝1600m)。今年は京都競馬場改修の影響などもあり、阪神競馬場で開催されることになる。
先週は、プロキオンS(G3)、七夕賞(G3)ともに1番人気の馬が敗退。下位人気が上位に食い込んだため、2レースともに波乱の決着を見せたが、中でもプロキオンSは3連単の払戻金が826,670円という“夏競馬らしい”大荒れの1戦となった。
この中京記念でも荒れることを期待する人も多いだろう。それでも中心的存在だと目されているのが、ギルデッドミラー(牝3歳、栗東・松永幹夫厩舎)。
アーリントンC(G3)で2着に入ったギルデッドミラーは、NHKマイルC(G1)の優先出走権を獲得。本番では福永祐一騎手を背に6番人気に支持されると、最後の直線で内から伸びて殊勲の3着。勝ち馬ラウダシオン、2着レシステンシアには届かなかったものの、今後に期待を抱かせる走りを見せた。
昨年の中京記念はグルーヴィットが勝利し、クリノガウディーが2着と、軽斤量を武器にした3歳勢が古馬相手に奮闘した。ギルデッドミラーもこれに続きたいところだが、過去10年、中京記念では3歳牝馬が馬券圏内に入ったことがない。コース替わりのため、前例が当てにならないとの声もあるが、果たして……。
ソーグリッタリング(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)は重賞初勝利を狙う。
昨年は六甲S、都大路Sとリステッド競走を2連勝。だがエプソムC(G3)、関屋記念(G3)ではともに3着。その後も惜しい競馬が続き、今年は京都金杯(G3)を4着で終えると、メイS(OP)でタイム差ナシの2着。エプソムC(G3)でもレース直前にオーナーが死去したダイワキャグニーの激走の前に敗れて2着と涙を飲んだ。
安定感のある走りを見せているが、勝利は遠い。ここでは4戦2勝2着1回4着1回の成績を残している川田将雅騎手が騎乗予定。相性の良い川田騎手を背に勝利を引き寄せることができるだろうか。
迷えるG1馬ケイアイノーテック(牡5歳、栗東・平田修厩舎)は完全復活を果たしたい。
18年にはNHKマイルCを勝ったものの、その後は嘘のように低迷。一時はダートレースを試されるなど迷走に迷走を重ねていた。
だが今年のダービー卿チャレンジ(G3)で4着。久々に掲示板に載って復調気配を見せる。続く京王杯スプリングC(G2)こそ6着だったものの、強豪が集った安田記念(G1)では5着と健闘。出遅れて後方からのスタートになったが、早めに仕掛けて、いい意味で期待を裏切ってみせた。
中京記念は新鋭・岩田望来騎手とコンビを結成。ケイアイノーテックで復活Vを達成し、自身も重賞初勝利をあげることができるか。