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【徹底考察】みやこS(G3) ラニ「この馬は間違いなく偉大なチャレンジャーだ。だが、『日本』で本当に強いのか、それとも……」

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【血統診断】

 父Tapitは昨年の北米のリーディングサイアー。今年、本馬が3着したベルモントSを制したクリエーターなど、すでに数多くのG1馬を輩出しているが、日本では2012年のフェブラリーSを勝ったテスタマッタがいる。他にも短距離で活躍するタールタンなどがいるが、産駒の活躍は軒並みダートに偏っている。

 母ヘヴンリーロマンスは2005年の天皇賞・秋を勝った名牝。繁殖牝馬としてはしばらく結果が出なかったが、ここにきてアウォーディー(ジャングルポケット)、アムールブリエ(Smart Strike)、そしてラニと3頭連続で成功例を輩出。一気に名繁殖牝馬の仲間入りを果たした。

 半兄のアウォーディーはジャングルポケットの影響もあって芝もこなしたが、こちらは完全にダートに特化している模様。米三冠で9着→5着→3着と2400mのベルモントSで最も良績を挙げたのは、そこに狙いを定めて環境に慣らしていった陣営の手腕もあるが、やはり母方に流れるSadler’s Wells×Ribot×Dedicateが豊富なスタミナを伝えているからこそだろう。

 したがって、前走の東京2100mからスピード色が濃くなる京都1800mへの変化は血統的にはマイナスと述べざるを得ない。海外遠征前に重馬場のヒヤシンスSで5着に敗れたのは、体調面が本物でなかったこともあるが、スピード不足を露呈した可能性もある。ここは今後の日本での適性を占う上で重要な一戦になりそうだ。

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