JRA藤田菜七子は「名手超え」のスペシャリスト!? アイビスSD(G3)ラブカンプー「完全復活」は“ミス千直”次第か
なぜなら、韋駄天Sで手綱を取ったのは藤田騎手。こちらも復活の立役者のひとりと呼べるかもしれない。また、今回は復調気配漂うラブカンプーとコンビ2戦目となるため、より期待が持てるだろう。
さらに千直条件もプラス材料だ。“ミスター千直”こと西田雄一郎騎手が直線競馬のスペシャリストとして有名だが、藤田騎手はそれに負けない成績を残している。
過去10年の千直での勝利数は17勝で西田騎手がトップ。2位に4勝差、3位に7勝差と抜けた存在だ。だが、藤田騎手がデビューした2016年以降に期間を絞ると、以下の成績である。
西田騎手 【8,4,10,75/97】 勝率8.2%、連対率12.4%、複勝率22.7%
藤田騎手 【8,4,2,52/66】 勝率12.1%、連対率18.2%、複勝率21.2%
なんと8勝で2人が同率首位なのだ。さらに、勝率と連対率では藤田騎手が上回っている。ミスター千直が西田騎手であれば、“ミス千直”は藤田騎手と呼べるだろう。
今回、ラブカンプーは前走から5キロ増の56キロを背負うことになるが、同時に千直のスペシャリストが跨ることになる。このビハインドを藤田騎手がいかに克服するかが見どころだ。
前走、復活勝利を挙げたラブカンプー。アイビスサマーダッシュで連勝を飾り、完全復活となるだろうか。すべては藤田騎手にかかっているかもしれない。