JRAでは“基本”レース不成立! キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)で「56年ぶり」の異常事態発生!? A.オブライエン「エネイブル討伐」に自信ありの証か

エネイブル 競馬つらつらより

 日本では滅多に見ることができない光景が海外競馬で見られそうだ。

 25日、イギリスのアスコット競馬場でキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、以下キングジョージ)が開催される。世界最強馬エネイブル(牝6歳、英・J.ゴスデン厩舎)の今年2戦目に世界中の競馬ファンが熱い視線を注ぐことになるだろう。

 当初は8頭の出走登録があったが、23日に確定した出走馬はわずか4頭。エネイブル以外はすべてA.オブライエン厩舎が管理する4歳牡馬で、昨年の英インターナショナルS(G1)勝ち馬のジャパン、英ダービー馬のアンソニーヴァンダイク、愛ダービー馬のソヴリンが出走を予定している。

 日本の中央競馬で5頭立てのレースを目にする機会はあると思うが、4頭立てのレースはほとんどお目にかかれない。なぜなら、「G1、G2、トライアル」を除いて、出走登録馬が5頭未満のレースは施行されないからだ。そのため、4頭立てが実現するのは5頭立て以上のレースで「出走取消、競走除外」が発生した場合のみ。過去10年で4頭立てのレースが施行されたのは、2012年8月4日の札幌5Rの1回だけである。

 また、グレード制導入後、JRA重賞競走の最小出走頭数は1989年の新潟3歳S(G3)の5頭立て。中央競馬の重賞競走では4頭立ての施行は一度もないのだ。

 欧州競馬では先日のエクリプスS(G1)が7頭立てだったように、有力馬が出走することで勝ち目がなさそうな馬がレースを避けることにより、小頭数で重賞が行われることも珍しくない。だが、キングジョージが4頭立てで行われるのは「56年ぶり」の史上最少タイと滅多にないことだ。

「今年のキングジョージは最初の登録の段階から、ゴスデン厩舎が2頭、A.オブライエン厩舎が6頭と名伯楽による一騎打ちの様相でした。これはエネイブルの次走がキングジョージと早い段階から表明されていた影響がありますね。エネイブル撃破にオブライエン厩舎だけが名乗りを挙げたわけです」(競馬記者)

 しかし、当初登録のあったマジカルやサードラゴネットは、翌日にアイルランドのカラ競馬場で行われるタタソールズゴールドC(G1)に向かうことになった。

「マジカルは現地のブックメーカーのオッズではエネイブルに次ぐ2番人気でしたが、より勝利できる可能性の高いレースに出走することになりました。これはA.オブライエン調教師の厩舎経営力がまずひとつ。そして、3頭でエネイブル包囲網が作れると判断したのではないでしょうか。鞍上もR.ムーア、O.マーフィー、W.ビュイックというスゴイ布陣です。それをどうL.デットーリとエネイブルが掻い潜るか見物になりそうですね。

ちなみに、出走馬が4頭になったことで、『ゴスデン×ナサニエル』VS『オブライエン×ガリレオ』という対決構図にもなりました。父と厩舎も同じですし、時代を超えたキングジョージ勝ち馬対決にも注目したいですね」(同)

 ナサニエルが制した2011年のキングジョージは5頭立てで行われたが、1頭が落馬したことにより最終的に完走したのは4頭。父と同じくエネイブルも4頭のうち最初にゴール板を通過することができるだろうか。

 小頭数とはいえ、レースのアツさが下がることは全くなさそうだ。

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